徒然好きなもの

ドラマの感想など

【連続テレビ小説】澪つくし(107)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

かをる(沢口靖子)が入兆の工場で働くようになり、平和を取り戻しつつある入兆に借金取りの真鍋(なべおさみ)が今月分の支払いが滞っているとやってくる。久兵衛津川雅彦)が号令をかけて調べると、経理係の桑原が事務員の絹子と五千円を持ち逃げしたことが発覚する。そんな折、とね(草笛光子)が入兆を訪れる。久兵衛がかをるの戸籍を坂東家に戻すと言うと、とねは弟の善吉と一緒になって吉武家を継ぐのはどうかと提案する。

 

今日も相変わらず下衆な広敷連中。ただただ下品な集団。かをるの姿を見て、後家だから色っぽいと言ったり、一方、魚臭い、磯臭いと噂する…バカじゃない!? それを諫める神山さんがいるからまだいいものの…。

 

惣吉の遭難から3か月たって昭和7年の新春、健康を取り戻したかをるは自分から工場に入って働く事にした。

 

指紋が溶けてツルツルになるという作業を嫌な顔一つせずするかをるに一緒に働く女性たちも神山も好感を持つ。

 

久兵衛のもとにはぎんが来ていて、かをるの不幸を嘆く。名取の裁判はまだ続いていたが、政友会の犬養が総理大臣になり、高神村の村長もなり手がないということで、秘かに鼻息の荒いぎん。また復帰しようとしてる?

ja.wikipedia.org

昭和6年12月13日 内閣総理大臣就任

 

ぎん訪問中に真鍋が来た。真鍋への返済金は桑原が届けていたが、昨日から休んでいた。

 

別の部屋に通された真鍋はお茶を持って来たハマに対し、ただの女中じゃないとかほんとは良家の奥様なんでしょ?などと言って、子供にお小遣いと言ってお金を渡したり、ずいぶん気に入ってるみたい。

 

被害は1000円では済まなかった。経理係の桑原は取引銀行から5000円の大金を勝手に下ろし、事務員の絹子とともに逃亡していたのである。

 

「英一郎の使い込みが4000円、桑原の持ち逃げが5000円、合わせて9000円! どうやって穴埋めするつもりじゃ!?」と小畑と梅木に怒る久兵衛。「責任を取ってお暇を頂きます」という小畑には、「アホ! お前が辞めたら金が返ってくんのか!?」久兵衛はよほどのことがないと辞めろとは言わないんだよね。ハマさんもだし。

 

律子「和歌山から桑原を連れてきたのは誰ですか?」

英一郎「お父さんだよ」即座に久兵衛にバシーンと引っ叩かれてるのが面白い。

 

怒り過ぎた久兵衛はへなへな倒れ込む。心臓がおかしいと言ってたけど、おかしくなるよな。こんなにいろんなことが立て続けに起こるんじゃ。

 

そしてまた広敷のヒソヒソ話。かをるに再婚する気があるか、後家相だから亭主が先に死ぬから結婚は断る。「入兆」の娘はどっちも後家相

plus.chunichi.co.jp

相手にされてなくても自分たちが選ぶ立場だと思ってるんだねー。しかし今日の広敷は何でこんな狭い空間でしゃべってる? 噂話でヒソヒソしてるから? 前はもっと広いセットがあったじゃない。入兆に舞台が移るとまたこういう会話が日常になるの? やだー。

 

数日後、不意の来客があった。吉武とねが一人で「入兆」を訪れたのである。

 

惣吉がいなくなって4か月。久兵衛はかをるの戸籍を坂東家に戻すと話すと、とねは惣吉とかをるは「稼ぎ男に回し女」と評判が高かった。

kotobank.jp

惣吉の奥さんというだけでなく、おかみさんとしての切り盛りの能力が高かったこともあり、次男の善吉とめあわせたらどうかという提案をしてきた。

ja.wikipedia.org

↑そういうのをレビラト婚というのを初めて知りました。

 

瀬古利彦さんのファミリーヒストリーでまさしくこんな話をやってました。瀬古さんのお母さんは、瀬古家の長男と結婚、男の子が生まれるが、夫は体が弱く戦時中に亡くなった(出征してない)。瀬古さんのお母さんは子供を連れて家を出ようとしたが、家を出るなら子供を置いてけ、もしくは次男と結婚しろと姑に言われ、戦争から帰ってきた次男(瀬戸さんのお父さん)と結婚、男の子を二人産んだ。昔はよくあったこととはいえ、一度弟となった人を夫にするのはちょっとなあ…。

 

ふすまの向こうで聞いていたるいが入室してすぐに断ったし、久兵衛もはっきり断った。やっぱり妻の実家がしっかりしてるとこうやって回避できるんだもんね。

 

とねさん何を言い出すんだと思ったけど、とねさんはかをるを本当に娘のように思っていて手元に置きたかったと思うと悲しい。

 

そういえば、北野武さんのファミリーヒストリーを見たときに(ファミリーヒストリー大好き)、武さんの祖母が自分の息子と武さんの母を結婚させたけど、息子が結婚して1年経たずに亡くなり、今度は自分の甥っ子と結婚させて、同居してたという話を思い出しました。兄弟とは違うけど、息子より先に出会って気に入ってたんだろうね。「たけしくんハイ」のドラマで描かれたようにとても仲のいい嫁姑みたいだったし。

 

久兵衛は「外川の女傑が弱音を吐いたらあかん。あんたも…老け込むような年やないやろ。もういっぺん現役に復帰して昔のように号令かけたらよろし」と励ます。

 

昭和7年1月28日 上海事変勃発という不穏なニュースで終わり。

ja.wikipedia.org

 

しかし、かをるが実家に頼れない立場なら、やっぱり家のために善吉と一緒になってたのかな。当然、家でその話はしてきただろうから善吉にも覚悟ができてたんだろうか。アミは…。