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ドラマの感想など

【ネタバレ】老人と海

1958年 アメリ

 

あらすじ

ノーベル賞作家ヘミングウェーの小説を、ジョン・スタージェス監督が映画化。キューバの海辺で暮らす年老いた漁師と巨大な魚との格闘を描く。主演スペンサー・トレイシー

2020年6月にBSプレミアムで録画。

 

小説が原作のせいか淡々とナレーションで話が進む。年老いた漁師と少年の交流。少年は老人の助手だが、不漁で数ヶ月魚が獲れない。少年の両親は別の舟に乗るように言い、老人も親の言うことに従うべきだと言うが、少年は老人の身の回りの世話をした。

 

老人は少年時代に訪れたアフリカを夢に見ていた。ライオンの夢を見ていたが、夜明け前に起きて、少年の家に迎えに行って、少年の片足をつかんで起こす。

 

老人は小さな舟に一人オールを漕いで海へ出た。他にも同じような小さな舟がたくさん。少年は一緒に乗るんじゃなく、浜辺で見送る。漁場に着いたら竿を4本仕掛ける。グンカンドリが海に急降下しているのを見て、何かいると直感。

 

1匹釣れ、続けて大きな手応えがあった。しかし4時間経っても魚は糸を引っ張って泳いでいる。さらに日は傾き、夜へ。他の竿にも当たりが来たが、そちらは諦めて糸も切り、竿も捨てた。もったいないと思ったけど、一人じゃどうにもならないか。

 

最初に釣ったカツオをナイフで切って食べようとしたら、糸が引っ張られた。その前に引っ張られた勢いで手を切ってしまい、手がいうことを聞かない。海上で跳ねた魚は舟より大きいカジキだった。

 

老人が若い頃、カサブランカで地元の力自慢と腕相撲をした。どちらも引かず、一昼夜。審判は4時間交代。仕事が始まるから引き分けにしようと周りの客が言い出し始めた頃、老人は力を出して勝った。そんなことを思い出しているうち、二日目の日が暮れた。

 

糸にもたれ、全体重を左手にかけて眠る。イルカ、ライオン、クジラが夢に出てきた。夜中いきなり糸を引っ張られて目覚めた。カジキとの格闘。助手として少年がいてくれたらと思いながら糸をたぐり寄せる。左手は血だらけ。

 

ついに三日目を迎えた。気を失いかけ、目まいもしてきた。自分を励ましながら、糸を引き寄せた。船に引き寄せて、ついにカジキを仕留めた。

 

帆を出して帰ろうとしたが、カジキの流した血でアオザメが追ってきた。そのアオザメも仕留めることができたが、アオザメがカジキに食らいついていたため、さらに別のサメに追われることになった。

 

オールの先にナイフをくくりつけて対抗することにした。血を流しながら泳ぐサメ。どんな撮影したんだろう?

 

カジキの体は半分くらい食べられてしまった。遠出し過ぎたんだと老人は後悔しきり。日は沈んだけど、まだ着かない。夜10時頃街の明かりが見えて来た。またしても襲いかかるサメの群れ。オールでタコ殴り。

 

カジキは頭しか残っていなくて体は骨だけ。港に着いても誰もいない。帆を丸めて肩にかけ小屋まで5回も休憩しながら歩いた。翌朝、風が強くて漁は休み。少年は死んだように眠る老人を確認して、泣きながらコーヒーを買いに出た。

 

港では老人の釣ったカジキが話題になっていた。起きて「完敗だった」と嘆く老人に少年は「負けてないよ」と返し、今度は一緒に漁に行くことになった。

 

観光客は海のカジキの骨に驚いていたが、地元の人間の拙い英語でサメとしか伝わらなかった。

 

老人はまたライオンの夢を見て、少年は近くで見守った。(終)

 

ほとんど老人の一人芝居でした。闘っているうちにカジキと友情みたいなものを感じて…たのは老人だけだろうけど。カジキに引っ張られるままにしてたから遠くに来てしまったんだろうけど、なんとかうまく地元に連れてきてどうにかできたらねえ。

 

骨が残ったから周りの人間には十分すごさは伝わったんだろうけど、老人はこれを励みにまた漁に出るのかな。