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【ネタバレ】日曜劇場#74 離婚保険(脚本/高橋正圀)

1984年8月5日 TBS

 

あらすじ

庄助(中条静夫)は、元保険会社のエリート社員だったが、5年前に妻のリツコ(浅丘ルリ子)と別れ、いまは夜の警備員の仕事をして生活をつないでいる。そんな庄助のもとに、突然リツコから電話が入る。彼女は「離婚保険」という架空の保険をでっちあげて、ケチで知られる友人の夫から慰謝料をせしめようと持ち掛けるのだった。最初は断るつもりの庄助だったが、次第にリツコとの二人三脚の企てにのめり込んでいく…。

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結婚式の写真を公園で撮っている若者たちを遠くから眺めているリツコ。タバコを吸いながら微笑んでいる。

 

リツコは5年前に別れた夫の庄助に電話をかけた。リツコが来るので部屋を掃除していると青年・ジョージが来た。柳沢慎吾さん! この人はいつ見ても変わらない。

 

庄助は5年前、専務の息子と知らずに生意気な新入社員に愛のムチをして保険会社を辞めた。この時代だとお偉いさんの息子だから問題になったんだろうな。今は誰だって愛のムチはダメだ。一流保険会社の課長だったが今は夜勤の警備員をしている。

 

庄助の家に来たリツコは“離婚保険”を提案してきた。かつてミスすずらんに選ばれた美貌の友人(田島令子さん)が夫婦関係に悩んでやつれてしまっていて、200万で追い出されようとしていると聞き、なんとか助けてあげたいと離婚保険をでっち上げて、友人の夫・ケチゴン(ケチのゴンタロウ)から2000万せしめようとしていた。

 

最初は断ろうとしていた庄助だが、すっかりリツコのペースに巻き込まれた。北海道は離婚率1位と言うけど、今もかな?

 

印刷はジョージに頼み、それらしいパンフレットと案内状をケチゴンに送った。しかし、ジョージが試し刷りした案内状を処分せず、会社の女の子から主婦に渡ってしまい、私書箱には離婚保険の話が聞きたいと言う主婦から手紙がき始めた。

 

リツコはもっと人が集まったならホテルの一室を借りて説明会をすると言い出した。ケチゴンを招待すれば、ますます本物らしく見えるからだった。

 

説明会に来たケチゴンは案内状に電話番号がないのはなぜか? 弁護士に離婚に保険はかけられないという話を聞いたとかいろいろ質問した挙句、途中退席してしまった。

 

お金をとってないから深みにハマらずよかったじゃないかと話し合う庄助とリツコ。しかし、庄助は夫の稼ぎで家にいられるのにこうして説明会に出てくる主婦に腹を立てていた。この時代の人だから仕方ないが、めちゃくちゃ男尊女卑な人だった。

 

大通りでケチゴンに鉢合わせしたリツコは、オフィスを案内してほしいと言われた。その時に立って話してる浅丘ルリ子さんの全身が細っ!

 

庄助が警備しているビルの会計事務所にジョージや女の子をサクラとして呼び、オフィスらしく仕立てて日曜日にケチゴンを呼んだ。白髪頭のケチゴンは55歳! すごい年の差婚のおじいさんに見えた。そして自分から掛け金を3000万にすると言い出した。

 

勝利を祝して祝杯をあげる庄助、リツコ、ジョージ。二人になってまたよりを戻そうという庄助。リツコは外で働くタイプだから無理だと言うが、一緒に商売しようと言い出した。

 

1週間後、ミスすずらんから手紙が来て、離婚が成立し2000万の小切手を切ってもらった。リツコは成功報酬として600万もらう約束をしていたが、慰謝料は不労所得で税金がかかるため、リツコには10万の小切手が同封されていた。(終)

 

え、こんな犯罪まがいなこといいの?と思ってしまった。しかも成功してるし。庄助の最もらしい語り口は面白かったけど。ケチゴンはお金持ちだけど、ケチで慰謝料200万くらいしかくれないというが時代が違うせいか、それでもくれるならよくない?とか思ってしまう。

 

ケチゴンがかわいそうに見えるのは失敗じゃない?