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【ネタバレ】華麗なる闘い

1969年 日本

 

あらすじ

ファッション界の裏側を描く有吉佐和子の小説を原作としたゴージャスな愛憎劇。清純派として人気の内藤洋子が新境地に挑み、敏腕デザイナー役がハマる岸惠子と闘いを繰り広げる。洋裁の腕を買われ、フランス帰りのユキ(岸惠子)が経営するオートクチュール店で働き始めた隆子(内藤洋子)は、店を自分のものにする野望に燃え、渡仏したユキに代わりデザイナーとして頭角を現す。が、自身のファッションショーの開催前夜、帰国したユキが壁となり立ちはだかる。

原作は有吉佐和子「仮縫」

 

松平ユキのデザインはアンドレ・クレージュ最新作。

 

フランス帰りのユキ(おっしゃれー)が学生の清家隆子(りゅうこ)を校長室?に呼び出しユキを直接スカウトした。ほとんど後ろ姿だったけど校長は長岡輝子さん?! 加賀屋の大奥様とは全く違う茶髪ショートにノースリーブ。

 

早速、ユキの工房に向かう隆子。ツタのはうオシャレな洋館でユキの弟の信彦(田村正和さん)と玄関先で顔を合わせた。みんなお揃いの白いワンピースを仕事着としており、隆子もワンピース用の型を取られた。

 

カーネーション 」でやってた立体裁断だね。初日は床に落ちているまち針拾い。

 

今度はオーダーメイドのドレスを作りに来た奥様のサイズ測定。1メートル10万円の生地! 隆子は大きな磁石を持って毛足の長いじゅうたんに落ちたまち針拾い。

 

仕事帰り信彦に誘われて喫茶店へ。喫茶と名前はついてたけど、お酒も出すバーみたいな店。店にいた人たちに「こちらは清家のおひい様」と冗談を言って笑わせた。田村正和さん変わらないなあ。帰り際、いきなりキス! きゃあ〜。

 

ユキに気に入られて音楽会に誘われた。二人きりと思ったが、ユキの隣には男性がいて、食事も3人でした。見たことある人だと思ったら神山繁さん。相島画廊のオーナーで信彦から名前を聞いて一人で会いに行った。相島にたくさん服など買ってもらう隆子。野心家?

 

相島とユキがなぜ独身同士で結婚しないのか聞く。隆子は9時に約束があるという相島に怒っていたけど、どういう感情? 信彦が好きなんじゃないの? 相島にたくさん買い物された代償に関係を迫られるんじゃないかとハラハラしてたけど、相島は隆子にタクシーを呼んで帰って行った。

 

隆子はユキに呼び出されて、ユキ自身を何度も採寸させた。隆子の同僚でユキのお気に入りの小式部に独立の噂があり、ユキに小式部の代わりをしてもらうためだった。そして、隆子はユキの片腕として働き始めた。

 

ある時、相島画廊が偽名画を集めているというスキャンダルがで出た。ユキは相島をパリに連れて行ってあげたいから、隆子に店を任せたいと言ってきた。ユキの涙を見て、店の切り盛りを引き受けることに決めた。しかし、信彦の話によれば、ユキの店・パルファンは借金だらけでそれを押し付けられたのだと言われた。

 

隆子はパルファンの商品をデパートに出店したり、雑誌に掲載したらいいのでは?とユキに提案して、経理のことも詳しく教えて欲しいと言った。ユキは帳簿は信彦に任せてあって借金はないと言っていた。

 

店は忙しくなり、同僚には「調子に乗ってる」と陰口を言われ始めた。月末になり帳簿のことを信彦に聞くと、信彦も帳簿のことは知らず、前金はユキが持ってパリに行っていた。

 

本物の絵画を偽物として売るのは犯罪だが、偽物として売るのは問題なくかえって注文が増えた相島画廊は隆子に300万の小切手をくれた。ブランデーを飲みに誘われた隆子は相島の家に行った。そしてキス。え

 

同僚たちの報酬を50%増にして同僚たちも黙らせた。しかし、仕事の鬼になった隆子に信彦は不満を募らせ、結婚して欲しいとプロポーズするが、ファッションショーに頭がいっぱいの隆子は断った。

 

3ヶ月で相島の300万の借金を返した隆子はそのまま相島と関係を持った。パルファンに帰ってきた隆子に信彦は再びプロポーズするが、ファッションショーが終わったら話をすると言うが、隆子は信彦とは結婚しないと相島には言っていた。あんな頼りない男をしょいこみたくない、だって。信彦って経理もしておらず、いつも屋敷にいて謎な人だ。広報? 隆子は独立する気満々でそれを相島に話していた。

 

隆子はファッションショーのためのデザインを出して欲しいと何度もユキに打診するも無視され続けたのに、ユキは40点ものデザインをパリで仮縫いまで済ませて、隆子に一言も言わずに帰ってきた。

 

ユキのオートクチュールプレタポルテ、隆子のデザインの2本立て。ユキが連れてきたニジョウというモデルと一緒に出るとは聞いていなかった、と隆子が専属モデルとしていた冴田は隆子に文句を言った。

 

斬新な演出のショーにユキのことを褒める面々。隆子がたまらずその場を飛び出すと、ユキからは「独立なさるんですってね」と言われ、信彦からは相島が販路拡大のために日本を発ったことと、君のことが好きだったと告げられた。

 

たくさんと人に囲まれ拍手を浴びるユキとは逆に「大人ってすごいな」とつぶやいた隆子は一人荷物を持って外へ出た。(終)

 

信彦は当て馬ポジション?と思えばそうでもなく、隆子に商才があったのは確かだし、結局ユキや相島にいいように利用されて最後にハシゴを外されたように見えた。だから「大人ってすごいな」なのかな。

 

とにかくおっしゃれーな世界だった。