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ドラマの感想など

【ネタバレ】ペコロスの母に会いに行く

2013年 日本

 

あらすじ

趣味の漫画描きや音楽活動にうつつを抜かして、一向に仕事に身が入らないダメサラリーマンのゆういち。離婚後、故郷の長崎に戻ってきた彼には、老母のみつえがいたが、最近みつえは、とみに忘れ物が多くなったり、近所を徘徊したりと、認知症の症状が進むようになり、ゆういちは苦悩の末、母を介護施設に預けることに。みつえはそこで共同生活を送りながら、自分の少女時代や結婚生活など、過去の記憶を脳裏によみがえらせていく。

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2019年の年末の夜中に放送していたローカル地上波映画を録画してました。

 

冒頭は原作漫画からのアニメーション。ペコロスとは小さい玉ねぎのことで自分の頭に似てるからペコロス岡野と名乗っていた。

 

雄一は母のみつえ(赤木春恵さん)、息子のまさきと暮らしているが、最近、みつえの認知症が酷くなり、近所を徘徊したり、昼から雄一が会社から帰るまでずっと自宅の駐車場で待つようになった。

 

グループホームを見学に行くと、髪型のせいか(失礼)雄一が入所者だと思われた。職員に直江喜一さんがいる(「金八先生」の加藤優)。そして笑顔がステキな介護士役の根岸季衣さん。

 

いよいよ入所することになり、グループホーム内のメンバーも紹介される。女性職員の胸をわしづかみにする入所者は穂積隆信さんか。雄一がちょっとうらやましそうに見てたけど、あれも結構な問題になってることで笑いにするようなことじゃないのに。ジジイだからって許されるものではない。若い女性にしかやってないし。

 

ちょいちょい挟み込まれる雄一の下ネタがちょーっと気持ち悪かった。もっとほのぼのした話かと思ったのに。

 

かつらをかぶった竹中直人さん(時々ずれる)、ハゲヅラの岩松了さん(雄一)、温水洋一さんがテーブルを囲んだシーンは笑いどころなのかもしれないけど、ちょっと長く感じたし、あんまり笑えなかった。

 

帽子をかぶった雄一を見て驚くみつえに帽子を脱いで頭を見せるのが定番だったのに、いつものように頭を見せても雄一だと分からなくなってしまったみつえ。介護士(とっても優しい根岸季衣さん)が落ち着かせ眠っている姿をスケッチしながら泣いてしまう雄一。目を覚ましたみつえは雄一が泣いていたので励ました(ダジャレか!)。

 

雄一の父は大酒飲みで給料日に給料をすべての身に使うような男で母は苦労したが、同性の雄一は父のことは好きだった。多分雄一が娘ならまた全然違う話になってたんだろうな。

 

すっかり表情がなくなったみつえを長崎ランタンフェスティバルに誘う。まさき、みつえの妹たちも来ていた。竹中直人さんと再会。母役は佐々木すみ江さん。今までかぶっていたカツラではなくスキンヘッドになっていて帽子をかぶっていた。

 

みつえは幼なじみのちえこのことをしきりに思い出すようになっていた。ちえこは長崎で被爆し、花街で偶然再会したが、戦後10年で原爆症で亡くなっていた。

 

みつえを探し回って見つけた先に、みつえの亡き夫(加瀬亮さん)、ちえこの若い頃(原田知世さん)、幼い頃のみつえ自身(ちえこ?)に囲まれていた。写真に撮るまさき(雄一にも見えてた?!)。(終)

 

地上波ゴールデンは高速エンディングだけど、夜中のローカル放送はそのままエンディングを流してくれるのもよかった。最後は本物の岡野さんとお母さん。

 

じんわり感動。長崎の美しい景色と日常風景の描写がよかったです。 


映画『ペコロスの母に会いに行く』予告編