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【ネタバレ】傑作推理劇場 山村正夫のお迎え火(主演:藤田まこと)

1981年8月14日 テレ朝

 

あらすじ

妻・芳子(白木)が里帰りし、一人暮らしの啓三(藤田)のもとに派遣家政婦と名乗る寺井久美江(秋吉)があらわれた。不思議に思った啓三が問いつめると、久美江は本当の身分は明かさず、マスコミで売れっ子の教授・滝島をここへ呼んでと泣きついた…。

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京都が舞台の話。大学の先生をしている啓三は、お盆も出勤して仕事をしている。妻がお産で家にいないということで同僚に飲みに誘われるが、断ってバスに乗る。なぜかその日は途中下車して「珍皇寺」に立ち寄った。


お迎え鐘をつくようにお参りしている高齢女性に話しかけられる。身近にお仏さんはいないと言うと、心にご先祖様を念じろと言われた。通りかかる若い女性。

 

啓三が家にいると、“トモエカイ”の家政婦だという若い女性・寺井久美江が訪ねてきた。奥さんに依頼されたと言うが、間違いじゃないかと信用しない。前金ももらってしまったので、お盆の間だけでも働かせてほしいと言われ、承諾した。

 

朝には帰るから夜は泊めてほしいと久美江に言われ泊めた。畳に落ちていた久美江の長い髪の毛を雑誌にそっと挟む啓三。朝になると、久美江の姿はなく朝食の準備とお弁当の用意がしてあった。

 

昼間電話をすると、ようやく電話に出た久美江は棒読み。一緒に外で夕食を食べようと誘っても感情のこもってない声で嬉しい。もっと行きたいところがあると、大量の水子地蔵のある場所に誘った。

 

久美江は生まれてこれなかった子供について語る。生まれてこれなかった方が幸せな赤ちゃんがいるのかもという啓三の言うことにも反論してきた。

 

夜、久美江が風呂に入ってる間、妻から電話がきたが、家政婦は頼んでないと言われた。新婚ではないのかもしれないけど、生まれたばかりの子供がいるとは思えないほど老成してるなあ。

 

風呂にいた久美江に声をかけるが、姿はなし。雨も降っていないのに庭の石灯籠から水が滴り落ち、土台に髪の毛が落ちていた。同僚に話すが、夢だと結論づけられた。

 

家に帰ると、久美江がいた。久美江を問い詰めると、同僚の滝島教授に電話して呼び出してほしいと頼む。その代わり、抱いてくれていいからって!! はぁーん?

 

電話をしてタクシーで駆けつけた滝島。しかし、滝島が啓三の家に入ると久美江が消えていた。滝島は啓三に恐喝されていると感じ、5000万出すと言ってきた。わけの分からない啓三。どうやら久美江は不倫して子供を中絶させられた?!

 

久美江は庭の石灯籠の脇に赤ちゃんを抱いて立っていた。10年待っていたという久美江。石灯籠に向かって走った滝島が倒れ込み、頭から血を流して死んだ。

 

滝島が石灯籠に頭をぶつけたことによる事故死、石灯籠の下には白骨化した遺体。啓三が引っ越してきたこの家は、10年前学生だった寺井久美江の家で(一人暮らし??)、その遺体は久美江のものだった。滝島が殺したってことかな。

 

京都に迎え火の習慣はないが、啓三は関東の人間で(関西弁しゃべってたけど)お盆に迎え火をしたことで久美江が出て来れた?

 

赤ちゃんと帰ってきた妻は、引っ越したいと言う啓三に幽霊なんていないと笑い飛ばす。でも庭先で人死んでるしぃ。せめて石灯籠だけでも片付けてもらおうと言う啓三を「怖がりなお父さんですね」と赤ちゃんに笑いながら話しかけた。(終)

 

このシリーズでは珍しい幽霊モノ、そしてエロ要素も少ない。 あんなの目の当たりにしたら引っ越したくなるのあたり前田のクラッカーなのに、奥さんが豪快すぎる。