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ドラマの感想など

【ネタバレ】日曜劇場#56 ハッカの風吹く町で(脚本/扇澤延男)

1992年3月8日 TBS

 

あらすじ

北海道の東の雪原を走る列車。突然姿を消した夫を捜しに北見へ向かう典子(工藤夕貴)は、風采の上がらない中年男・今村(蟹江敬三)と乗り合わせる。北見はハッカで財を成したという実家を持つ夫の生まれ故郷。赤ん坊を抱いてずっと夫を捜し続けてきた典子は、最後の望みをかけて東京から来たのだ。今村はそんな典子たち母子を放っておけず、手助けをしようと買って出るが、同情なんてごめんだ、と典子に突っぱねられる。だが今村は断られても典子に協力するつもりでいた。

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列車の中、赤ちゃん連れの若い女性(工藤夕貴さん)と席が隣り合った男(蟹江敬三さん)が話をした。失踪した夫を探していると言う典子を手伝うという今村。

 

夫の実家の住所も知らず、北見の市役所に行くも内縁関係で調べてもらえず、電話帳で“古沢”を調べても見つからない。

 

夫の古沢が北見で1、2を争うハッカ農家だと聞いたことを思い出したが、今、北見でハッカを作っている農家はほとんどないと聞かされた。今村と別れて旅館に泊まる典子と娘の明日香。旅館のおかみさんがあき竹城さん。

 

翌朝、おかみからお連れ様に話は聞いたと言われた典子。今村が同じ旅館の別の部屋に泊まって典子が夫を探しにきたことを話していた。アスカを旅館に預けて北見の人に話を聞く。古沢ユウジはフルカワユウキチという名前であることも分かったが、北見を捨てた人間だから戻ってくるはずもないと言われた。

 

諦めて帰ろうとした典子だが、新しい情報が入った。ユウキチを知るハシダという男(中村嘉葎雄さん)に会いに行くが、テンション高い芸術家で廃校になった小学校に住んでおり、鍋を振る舞ってくれた。酔っ払ってユウジの愚痴を言う典子。

 

合成ハッカができて、天然ハッカが廃れてしまった話をハシダから聞かされた。ユウキチの父はもう一度天然ハッカを再興させたいと思ったが、借金を抱えて一家離散。ユウキチは別の人間として東京で生きていた。

 

今村もまた故郷を捨て、妻子も捨てた男だった。典子は故郷もなく日本各地を転々とした母子家庭で育った。

 

ハシダは雪で芸術作品を作り始めた。とにかく寒そう。

 

翌朝、明日香という名前はハッカの再興を願ってつけられた名前じゃないかとハシダは言う。決して北見を捨てたわけじゃない。ユウキチを探し続ける覚悟を決めた典子だった。(終)

 

蟹江敬三さんがやたら大きな声でがなりたてる役だった。28年前だけど、画質はきれい。ユウキチは写真だけか! バブル景気もはじけているせいかバブリーな感じは全くなかったな。