公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意
律子(桜田淳子)の世話係をするかをる(沢口靖子)だが、大人たちの言いなりになるかをるを面白く思わない律子は、そのままの格好で外出に付いてくるよう命じる。粗末な女中の格好で、誰にも会いたくないと顔を伏せながら、従順に町なかをついていくかをるだったが、律子に「反発しないと新しい女にはなれない」、とたしなめられる。かをるを律子の付き人にしたことで久兵衛(津川雅彦)はハマ(根岸季衣)を叱るのだった。
- 価格: 33000 円
- 楽天で詳細を見る
かをるさん、かわいそうという展開をしようと思ってるんだろうけど、私も心のどこかで”妾の子の割に恵まれた暮らしをしてた”という差別意識があるせいか今の状況、別にそんなにかわいそうと思わない(^-^;「おしん」を見てきたせいもあるかな。おしんはたまに帰った実家がまた酷いから!
ハマは”お囲いさん”のるいが奥様の世話をするのを愚痴っていたけど、旦那様に「仕事はできるけど、陰気でむっつりしてる」などと言われてるのを聞いてから、私自身はハマさんびいきになってしまった。人前でああいう指摘をされる辛さ。ハマさんはそれでも旦那様にも奥様にも愚痴が言えたり、はっきりモノ申せるところがすごいけどね。仕事ができる自負があるからでしょうか。
挟み込まれる広敷での男たちの「律子さんとかをるさんどっちがいい?」という会話! ああいうの大っ嫌い。女中にへらへら声をかけるのも気持ち悪いし! 男性脚本家だと意識的になのか無意識なのかセクハラ描写が多い。それを思うと「おしん」や「はね駒」うまくそれをよけながら描いてたんだなと気付かされます。
律子は、かをるが粗末な格好で自分付きの女中になると知り、自分は人力車に乗って、かをるは走ってあとをつけさせた。町中を走り回り、みずえに声を掛けられながらも海へ。律子は「反発しないと新しい女にはなれない」と言われるものの、それができる女性ってごく一部だよね。
まぁ女学校まで出たかをるがやることではないってことなんだろうけど、かをるも「あんな女いなくなればいいのに」と心の中では思っちゃう女性だしなぁ。気の強さはあると思うよ。ラブレターを破り捨てたりね。
「入兆」では従業員たちが花見がしたいと騒ぎだしていた。頭は服喪中だし、出費もかさむのでやりたくないとは思ったものの、旦那様に一応の提案。梅木も意見を求められ、他の大手醤油工場でもやってるし、景気が悪く思われる、花見が原因で従業員にやめられても困るからやりましょうということになる。
そんな話し合いをしてる中、律子が帰って来た。律子についたかをるが女中姿だったのを知り、久兵衛がハマを呼びつけて怒る。るいのことを根に持ってるって、ハマもお手付きだったりするのかしら?とか思ってしまうところが嫌だね。
ハマの私怨がこもってるのかもしれないけど、数少ないハマの味方でいたいです。