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ドラマの感想など

【連続テレビ小説】澪つくし(13)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

女学校の卒業を控えたある日、惣吉(川野太郎)が傘を返しにかをる(沢口靖子)を訪ねてきた。銚子駅まで二人並んで歩く。かをるは、自分は卒業したら家を出て入兆へ行くから、もう会えないかもしれない、と打ち明けるが、惣吉はまた会える、と言い、握手して別れる。翌朝かをるたちは、かをるの弟の英一郎(鷲生功)と遭遇し、英一郎が預かった大量のかをる宛てのラブレターを受け取る。姉さんと呼ばれて嬉しいかをるだった。

 

今朝、NHKのミニ番組?で渡辺謙さんを見た。今でも震災後のボランティア活動をしているということで、「はね駒」の源造イズムが生きてるんだなぁ…「澪つくし」もまあまあゆったりペースだから「はね駒」はどの辺かと思えば、13話から年が明けて男炊事のお正月回でした。正月3が日を3日かけてやってた。話のペースとしてはまだそんなに変わらないかな。

 

昭和2年2月の半ば。女学校から帰ると玄関に惣吉がいた。傘を返しに来たのをツエが引き留めていたのだ。るいは山下家の葬式に参列していて不在。家にあげようと勧めるが、船の修繕があると帰っていった。「駅まで送る」というかをるは積極的だなぁ。

 

”当時は未婚の男女が並んで歩くなど世間が許さなかった。道徳に反するものとして白い目で見られた”

 

ソーシャルディスタンスを保って縦に並んで歩く惣吉とかをる。「どんなお嫁さんをもらうんですか?」「好きな人はいるんでしょう?」とめちゃくちゃ積極的! 

 

もとてうし(元銚子駅)のホームでも「もう帰っていいよ」「嫌です」。おぉ、松浪先生に対するりんみたい。かをるは「入兆」へ行くこと、そこから嫁に出されるから惣吉にはもう会えないと思ってるからこその積極性だったのね。

「同じ銚子に住んでいても醤油屋と浜の人たちとは別世界です。だからもう会えませんけど…私は吉武惣吉という名前を一生忘れません。初めて会った日から今日までの事を決して忘れません」お! かをるちゃんの長セリフ!

 

真顔で「また会えるよ」「俺たちは…会うんだ!」と返す惣吉は、電車に乗り込んで窓を開けて、手を差し出した。差し出された手を握るかをる。

 

”節くれだったたくましい手だった。かをるはその手から惣吉の心情を感じ取った。誰も引き裂く事のできないきずなを感じた”

 

顔赤くなる…。

 

家に帰ると、葬式帰りの清次夫妻(何気に妻初登場?!)とるいが奥様のことを話していた。清次は奥様のことを「賢婦人」とか妻に対して「ツメの垢を煎じて飲ましてえぐれえだ」と言ってたけど、脚本家が本妻とはかくあるべし。だから男の浮気の一つぐらい…とか思ってそうでやだなと思った。奥様は素敵な人ですが。

 

「入兆」では久兵衛が使用人たちの前であいさつ。明治時代100万人台だった東京の人口が今日300万人になろうとしている。醤油を使う人間がそれだけ増えたということで、世の中は不況だが、醤油屋は安泰。「入兆」はうまくいっているということだけど、わざわざここでこういうシーンを作るってちょっと心配になるな(「おしん」加賀屋の巨大ひな人形を思い出しながら)。

 

本妻の千代さんと一緒に来た、女中頭のハマと経理の桑原、英一郎付きの女中、早苗の紹介。英一郎と同世代の若い女中に使用人たちは騒ぎ出す。

 

かをるは部屋で惣吉のことを考えていた。「入兆」へ引き取られたら、資産家かそれなりの家に嫁ぐことになる。惣吉への思慕の念を断ち切らねばならない。情熱家だなぁ…。

 

学校帰りにいつもの3人組でいると英一郎が「姉さん」と声をかけてきた。上級生に頼まれたと言ってラブレターの束を渡しに来た。受け取ってくれないと殴られるという言葉に手紙を受け取ったかをるはニコニコ。ラブレターたくさんでモテモテだから…ではなく英一郎がこだわりなく「姉さん」と呼んでくれたことが嬉しかった。

 

橋の上で手紙をちぎって投げる3人。「おしん」と「はね駒」見てたからというだけじゃなく、こんだけ男性に対して強気な態度でいるかをるが怖いわー! でもずっとかをるさんは変わらないんだろうね。