公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意
久兵衛(津川雅彦)に呼び出されて、かをる(沢口靖子)とるい(加賀まりこ)は正妻・千代(岩本多代)と対面した。娘が増えて嬉しい、長いこと主人を支えてくれてありがとう、と感謝し、これからもお願いしますと言う千代に恐縮するるいだった。翌日、かをるが千代にお見舞いの品を届けに行くと、女中頭のハマ(根岸季衣)にその品物を買った金はどこから出てるのか、等皮肉を言われ、嫌な気分になって家に帰るかをるだった。
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大正天皇崩御から45日目の昭和2年2月7日 厳かに大葬が行われた。日本は経済・外交共に苦しく文字どおり内憂外患の様相を呈していた。
るいとかをるは久兵衛に呼び出され、まず、弟の英一郎とあいさつ。3学期から銚子商業に入った。惣吉の弟と同じかな。こんな時期に転校か~。かをるの一つ年下だから今3年生か。さわやかですんなり異母姉を受け入れてるおっとりした長男なのかな。
正妻もその子供もすんなり受け入れてくれるというのはだいぶ男性の理想が入ってる気がするなー。いくら社会的に妾がいてもおかしくないとはいえ人の気持ちはそんなもんじゃないと思う。
その後、奥へ案内されると奥様が布団に横になっていた。大正4年以来の再会で、かをるは正月で18歳になったと言っていた。えー! 私は初回で女学校4年だから満年齢で15歳と思ってました。誕生日を迎えて満16歳。数え年の考え方は、生まれた日が1歳、正月が来ると歳をとる。…考えたらごちゃごちゃしてきたのでやめとこ。「おしん」のときも子供たちの年齢が満と数えがごっちゃになってたような。
奥様は体を起こして、女中のハマを部屋から出した。るいはかをるを認知してくれたことにお礼を言うが、奥様はかわいらしい娘が増えること、銚子で久兵衛の世話をしてくれたことにお礼を返した。カフェーのマダムのことも知っていて、あれは一時の気の迷いと断ずる。三号さんは嫌がらせに来たこともあったらしい。妾同志組むんじゃなく、本妻と二号がなかよしのまれなパターン(そもそも他もパターンも見たことないわ)。
再び横になった奥様が言うには自身は結核だと、元気なら主人の世話や子供のしつけもできるのに…と、るいに私の代わりにお願いしますと言った。るいは奥様にも旦那様にもよくしていただいてと涙ながらにお礼を言う。
うっかり奥様の心の広さに感動してしまったけど、るいも奥様がよくしてくれたのにお手付きになり(手籠めにされたのかもしれないが)、奥様がそんなにいい人なのに次々妾を作る久兵衛にだんだん腹立って来たな!
久兵衛の結婚相手に選ばれるくらいならきっといいところのお嬢様だったはずで、それでも旦那様の言うことやることに従わなくてはいけない。きっと前々から体の調子も悪かったんだろうに銚子行きを強行されたんだろうし…。
かをるは奥様を「心の美しい人」と感動し、あの家に行って役に立ちたいと思うようになった。そこに飛び込んできたみずえが千葉師範の2部に合格したという知らせ。女学校卒業後、2年の課程だそう。由岐さん自転車乗りこなしてる。
その後、奥様を想い、生みたての卵と山芋を「入兆」に持って行ったかをるだが、ハマに「そのお金はもともとどこから出てるんやろかいね」と言われてしまった。
かをるは憂鬱になり、”あの憎らしい女中頭は何者だろう。あの女さえいなければいいのに”と思うくらいムカついたらしいが、あんなにいい奥様に仕えてるのに意地悪な女中じゃなく、いい奥様に仕えてるからこそ堂々としてる妾親子に腹立つ!みたいな心境なのかなとハマの気持ちが分かってしまうなんて…(-_-;)
入兆で働き始めた弥太郎と通りですれ違い、家に帰ると玄関を開けると惣吉がいた!
”来週も このつづきを どうぞ”
ん~奥様がピュアすぎてかわいそう。きっと妾は男の甲斐性なんて都合のいいこと吹き込まれ続けて、しかも若い頃からそんなに体も丈夫じゃなくて、その引け目もあったんじゃないかとかいろいろ考えてしまった。