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ドラマの感想など

【連続テレビ小説】はね駒(133)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

明治37年(1904)3月、明治新報社はりん(斉藤由貴)が書く婦人欄を縮小することになった。2月に日露戦争が始まり、関連記事に新聞紙面を割くためだった。一方、兄・嘉助(柳沢慎吾)は、父・弘次郎(小林稔侍)に、満州に行きたいと話す。活動写真の仕事をする嘉助は、戦争の記録を撮影し日本で上映したいという。一方、りんは朝、源造(渡辺謙)に早く帰宅してほしいと頼みながら、新聞社で酒を飲み遅くなる…。

 

先週末の展開で、仕事を優先するりんに対し、酷い言葉を投げつける感想も見られ、私も妊娠したこともないし、無理しすぎだったのかなと思ったんだけど、母体ではなく胎児に問題があったのでは?という感想も見たので、検索しました。

nipt.hiro-clinic.or.jp

りんは妊娠3か月でした(8~11週)。 

”妊娠11週までの流産の原因は赤ちゃんの遺伝性疾患、先天性異常が原因によるものです。よって初期の流産の予防は非常に難しいと言えます。”

 

物語の中では、りんが自分の体を過信していた、長い時間汽車に乗っていた、底冷えのする京都の町を歩き回った、新聞記者に対する偏見や結局お雪に会えなかった精神的ショックなど様々な原因と思われるようなことが描かれていましたが、たとえ大事に家で過ごしていても難しかったかもしれません。そもそも子だくさんの磯村春子さんに流産の事実があったのかは分かりませんが。

 

明治時代はもちろんドラマが放送された86年も、そして21世紀になった現在だって、母親にだけ原因があるようにしか思われないのは悲しいことだと思います。それ見たことかとりんを叩くのもなんだかなぁ。

 

さて、今日の回。明治37年3月。この年の2月10日に日本がロシアに宣戦布告して日露戦争が始まる。

 

徳右衛門、弘次郎、源造、後藤がそのことを話題にしている。第二師団というのは、仙台の師団でなかなか強いという話を源造がしている。日清戦争で彌七が軍夫として行動を共にしていた師団で、女学校の同級生・節子の夫も軍人さんでは?とやえが話を振っているのに、りんは忙しそうに食事の後片付けをしていた。

 

来年1年生になるという弘は字が書けるようになったと源造らに見せた。りんは弘の入学式のことで相談したいことがあると源造に話しかけるものの源造は忙しいと言って話ができない。りんも早く帰ってくるから相談がしたいと伝えた。

 

職場では編集長に、戦争に関する記事を載せるため、婦人向けの欄を一時縮小すると言われてしまった。こういう時だからこそ紙面の中に普通の生活感覚をもったやさしい記事が必要とされると訴えるも、結局、戦況が落ち着くまでは婦人欄は縮小するという結論に変わりはなかった。

 

弘次郎の店を訪れた嘉助は、満州へ行きたいと言い出した。戦況を活動写真にしたいということだが、戊辰戦争を経験した弘次郎は「戦は殺し合いだ。勝った方にも負けた方にもたくさんの兵士が死ぬ」「親や子供を戦に送り出しているものは見るに堪えまい」と言うが、本当のことを知らせるのは必要なことで、浅草の電気館かなんかでそれを映すなら絶対見に来る、と嘉助は言い張る。

嘉助「俺だったら女房を質に置いて見に来ちゃうよ」

弘次郎「お前女房がいたのか?」

嘉助、みどりさんとはあの状態のままなのか…まぁそれほど時間は経ってないけど。

 

結局、弘次郎に話したのは「満州へはタダじゃ行けねぇんだよ」と金の無心だったのね。もう一つの望みはおとっつあんの笑顔が見たいとか言ってたけど、ちゃんと働いてれば笑顔はなんぼでも見せてくれてたと思うよ!

 

鶴次先生がキヨを連れて来ていて、またしても従軍牧師として日露戦争に赴くことになったため、キヨを預かって欲しいと言いに来た。やえは、このままキヨを預かって、弘と同じ小学校に通わせたいと話していたというけど、りんが源造と話をしたいと言ってたのはこのこともあったんだね。

 

編集部では編集長が勝ち戦の前祝いに酒を差し入れしてもらった。

北村「おりんさん湯飲み湯飲み」と当たり前のように言い、もう帰ってもいいと言った編集長に

内田「あ? 我々男性には泊まり込みを命じておいて、やっぱり編集長は女に優しいですな」

波多野「そうじゃないよ。戦争の記事は女には用がないからな。いくら女が頑張っても戦争だけはできんからな」

内田「すると当分新聞は我々男性の独占物となりますか」

北村「祝着に存じます」(嬉しく思う、満足に思うの意味)

何年経っても嫌味ばっかり言う編集部員たち。三島はかばってくれたけど、りんも一緒に酒を飲むことにした。

北村「何でも男並みにやってもらわなきゃ」

 

源造はりんの言うとおり、早く帰って来たもののりんはまだ帰ってこなかった。やっと帰って来たと思ったら編集長に肩を抱かれ、酔っぱらっていた。「叱らないでやってください」と編集長に言われたものの、編集長が帰った途端、りんは源造に平手打ちされた。ショックで立ち尽くすりん。

 

嫌味の応酬に負けず、「はーい、お先に失礼しますー」と帰るのがスマートなやり方かもしれないけど、りんの気持ちも分かるけどなぁ。源造だってりんの話も聞かずに散々遅く帰って来てて、りんが待ちぼうけ食らったところは描写がないんでしょ。源造が一度待ちぼうけ食らって怒って殴って、りん酷い!は酷い!!