徒然好きなもの

ドラマの感想など

【連続テレビ小説】はね駒(77)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

日がたつ度に、かえって重く悲しみが橘家にのしかかっていた。りん(斉藤由貴)は兄・嘉助(柳沢慎吾)に、帰ってしまうのかと尋ねる。りんは、ぼう然自失の父・弘次郎(小林稔侍)や母・やえ(樹木希林)のことが心配だったのだ。しかし自分がいても橘家のためにはならないと、嘉助は横浜に旅立つ。仙台の女学校に自分も戻ってしまって大丈夫なのかと、りんは祖父・徳右衛門(山内明)、祖母こと(丹阿弥谷津子)に相談するが…。

 

両親は心ここにあらず。暗い食卓。やえはお椀を取り落とし、りんは取り繕うように部屋に蛍が入って来たと明るく言うが、嘉助は蛍取りに行って、みつを忘れて置いてきた話をし、ますます場が凍り付く。

 

やえはお椀を取り落とし、かと思えば弘次郎はおみつの墓の前で長い時間を過ごす。真剣を手に家を飛び出したかと思えば、竹を叩き切り、納戸でやえはみつの着物を触りながら「そで丈もうちっと長くしといた方が…」などとひとり呟いていた。

 

りんは、嘉助に相談するが、嘉助は横浜で商売を成功させて家族を呼び寄せる計画をしているため、横浜に帰って行った。ナレーションの「相変わらずの大言壮語を残して嘉助はまた横浜に帰って行った」が面白かった。

 

そこでりんは祖父母に相談した。徳右衛門もことも頼りになるなぁ。二本松少年隊として敵陣に乗り込み生き残ってしまった弘次郎は自分を責め抜いて、しかし自分から二本松を離れ、他の土地で生き直してみると言えるようになった。弘次郎は苦しみや悲しみに負けてしまうような男ではないと力強く言ってくれた。

 

そんな折、源造が顔を見せた。彌七からみつのことを聞き、お悔やみを言いに来たのだった。りんと二人きりになったとき、どうして俺に知らせてこなかったんだ? 君にとって俺はそんな男なのか…とちとめんどくささ発揮。

 

東京でこれから頑張るというときにこんな暗いことを知らせてはいけないと思っていたというりんに、本当に頼りにならないか?とたたみかける。

 

背中を向けて夜空を見ている源造の後ろで号泣するりんだった。抱きついたりはしないのね(それでいいんだけど)。

 

お正月3が日を3日かけて描く「はね駒」なのでじっくり描くねぇ。悲しみを深く重く、だけど徳右衛門やことがいてくれてよかった。