1980年2月3日 TBS
あらすじ
孤独で心やさしいお婆ちゃん(北林谷栄)と、借金で首が回らなくなったドジな誘拐犯(川谷拓三)の一日を明るくコミカルに、そして最後はしみじみと描く。資産家の息子の家で暮らす老女がある日突然男に車に連れ込まれて誘拐される。老女はすぐに身代金目的の誘拐と見破るが、不器用だがどこか心優しい男に同情し珍道中となる。
www.nihon-eiga.com土曜日のお昼過ぎ、男が「孫がサッカーでケガをした」とおばあさんを車に乗せて走り出した。
男は途中で車を止め、公衆電話からおばあさんの家に誘拐したと電話した。鈴木レジャーランドを経営する家で裕福そうな家だった。豪華な家具に成金っぽい服装の夫婦。
息子夫婦は警察には届けたくない様子。その時、孫が来て、インコがいなくなったとカゴを持ってリビングに入ってきた。
母「あら、今朝死んでたじゃない」!!
子「その死んだインコ がいなくなった。おばあちゃんが餌をやらないから死んだんだ」
父「あーもう新しいの買ってやるよ」
金持ちだけど下品な家族。
おばあさんは後部座席の下にスパナが置いてあるのを見て、男に殺されるのでは!?と思い、男が車に残したメモから誘拐されたことが分かっていて言うことを聞くことにした。
タイヤがパンクし、歩いて移動。食い逃げしたり、ラーメン屋の女性(彼女?妻?)にお金を借りたり…おばあちゃんがトイレに行きたいと言うので、男が連れてきたのは無人のモデルルーム?? 鍵もかかってないし、家の案内の声が流れてる。時間になると会社の人が鍵を閉めに来た。
おばあちゃんがトイレに行く前にマントを脱いでバッグの中身が散らばる。そこからインコの死骸が落ちた(!) 。おばあちゃんはインコを埋葬する場所を探して出かけていた。
モデルルームの会社の人にキャッシュで買う予定があるんだから、まだ電気つけとけと怒鳴って追い出した。
それぞれ身の上話をする。男は運送業を営んでいたが、子供が飛び出したのを避けようとして、子供は助かったもののトラックも積荷も破損して借金を抱えてしまった。
おばあさんはニシン御殿と呼ばれる大きな屋敷に住んでいたが、息子と札幌に移り住んだ。
昔住んでいた家を見に行きたいと、男と汽車で港町へ行き、インコを埋葬し、家を見に行くが何もなくなっていた。二人で雪でニシン御殿を再現した。
翌朝になっても戻らないおばあさんに息子夫婦は泣きながら警察に電話をかけた。
札幌駅?に戻った2人。男は妻に会ってまたアパート暮らしから出直すと言い、おばあさんは保険金の受取人を男にすると名前を尋ねるが、駅構内を歩く警官の姿を目にした男は一瞬のうちにいなくなっていた。おばあさんは男を探して立ち尽くす。(終)
えー! ここで終わり?! あの成金夫婦は改心して泣いたのかよく分からない。動物の死を軽々しく扱うのも嫌だった。