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ドラマの感想など

【連続テレビ小説】はね駒(58)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

橘りん(斉藤由貴)は、どんな結婚をしたいか友人に尋ねられるが、何も考えておらず答えられない。命をかけて人を愛した先輩の気持ちも、まだ理解することはできなかった。一方、妹のみつ(小野ゆかり)の祝言は決まり、越後屋のうめ(大方斐紗子)がお祝いを持って橘家を訪れる。うめは女が学問を続けるのはよくないと話しだし、父・弘次郎(小林稔侍)や母・やえ(樹木希林)を不安にさせる。

 

 

今日の回は緩急あって面白かった。

 

しづの死から1週間後、りんと節子とくには愛について結婚について語る。う~ん若いなぁ。しかし、二人は強いから死んだとかあんな風に人を愛してみたいとか思わない(すみません)。節子さんが言ってることに同意することが多いな。

 

勝手に滝村東風のモデルと思っている北村透谷のことを少しまた調べました。「はね駒」より約10年前の1977年、北村透谷の映画がありました。

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ていうかそもそも北村透谷は、25歳という若さで自殺してるけど妻がいたのか! あらすじはかなりドロドロ。

 

蝶のゆくへ
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こちらは相馬黒光(そうま・こっこう)という女性が主人公の話ですが、旧仙台藩士の娘に生まれたということは、この方は浜田くにさんのモデルかな? 黒光(それにしてもすごい名前)はストライキ事件で宮城女学校を自主退学し、横浜のフェリス英和女学校に転校し、文学に傾倒して明治女学校へ。二宮しづさんのモデルっぽい斉藤冬子さんも故郷は仙台みたいだし、いろんな人を混ぜて作った感じなのかな。

 

りんとくにはずっと手紙で連絡は取り合ってた仲ではいたんだね。くにが別れ際、みどりが東京にいると教えてくれた。小説家を目指してるらしい。女学校留年の上、中退(だよね?)で小説家を目指すとは波乱万丈。しづといい、みどりといい女に学問させるとろくなことない見本のような…(-_-;) もっとバリバリ働く女性もたくさん出てくるといいんだけどなー。

 

橘家には、新之助の母がみつのお祝い酒を持って来た。しかし、孫自慢と女が文学すると下の方に血が回らなくなって子供ができなくなるとか、いざ妊娠しても踏ん張る力がなくて難産になるとか噂話を言って帰って行った。やえがさすがに愚痴ってたけど、弘次郎が意地悪でいったわけではなかろうと言ってたのがよかったな。夫婦二人して悪口で盛り上がるのはあまり見たくないね。

 

イネさんに女学校でヘルパーをすることに決めたというりん。これからはお手当ももらってようやく自立できると喜んでいた。その後、彌七の家で源造に卒業式に出て欲しいとお願いする。保証人の彌七が今不在のため代理で出席してほしいと頼むが固辞している。しかし、生徒の旦那さんも出席すると知り、「旦那でいこう!」というが、おりんには笑われて終わり。まだまだ報われないね。

 

二人が話しているときに急に彌七が帰って来た。きわの店でお祝いすると彌七の元気がない。兵隊ではない軍夫といえど、地獄のような体験をして帰って来たらしい。面白シーンもあったりこういう真面目なシーンもあったりやっぱり面白いと思います。明治時代は物語としてはよく出てくるけど、こんなに明治中期をじっくり描く作品もないから興味も持てました。