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ドラマの感想など

【ネタバレ】消えた巨人軍

1978年9月1日~9月29日 日本テレビ

土曜日にたまたまCSを見ていたら「家政婦は見た」シリーズを放送していて、そのCMでこの番組のことが流れたので録画することにしました。

 

以前、BS日テレで「ミスター・ジャイアンツ 勝利の旗」(1964/昭和39年)という映画を観たことがありました。

長嶋茂雄さんが主人公で、長嶋さんだけでなく他の野球選手も本人役で登場していて、結構面白かったんです。演技もまあまあ。そんなにプロ野球に詳しくないけど、川上監督ってこんな感じか~とか、印象深かったのは中西太さん。敵チームの監督としてセリフがちょっとあったのですがあまりに棒で…面白かったですニヤリ

 

長嶋さんはそんなに体の大きいイメージはなかったけど、俳優さんと並ぶとやっぱりアスリートでデカイんだなぁとか。

 

なので、このドラマも予告に長嶋さんや王さんが出てたのでどのくらい出るのか楽しみでした。

 

昭和52年。最初にプロ野球の試合が映るものの1話はベテランの矢部警部(大坂志郎さん)と左文字進(藤岡弘さん)の関係性の描写など。

 

左文字は矢部警部の次女・史子(水沢アキさん)と付き合っている。矢部は熱烈巨人ファンだが、左文字アンチ巨人

 

矢部の家には離婚して出戻った長女・香苗(赤座美代子さん)とその息子の恒(ひさし)がいる。時代のせいかもしれないけど、妻がいなくて長女が妻がわりっぽい感じの描写が嫌いだわ。

 

昭和53年9月。左文字と史子の結婚式が終わり、そのまま新婚旅行へ向かうため、大阪行きの新幹線に乗る。大阪まで新幹線に乗って、そこから飛行機で九州みたいなルートでした。そこにたまたま翌日から阪神戦を控えた巨人選手たちの姿が!

 

新婚夫婦そっちのけで新幹線に乗っている選手たちを見に行く矢部。左文字の風貌を見て、刑事というからもっとゴツい人かと思ってた~キャハハと史子の女友達は言ってたけど、左文字は十分ゴツいと思うよ。

 

新大阪の駅に着いた左文字夫婦だが、左文字は巨人の選手たちの姿が見えないことを不審に思う。

 

翌朝、長谷川球団代表(岡田英次さん)の自宅に犯人から5億円用意しろ!と電話が来る。大阪の常宿に選手たちの姿はなかった。

 

ここで1話は終わり。本物の選手たちはバッチリ映るけど台詞はなし。

 

熱烈ジャイアンツファンの矢部は長嶋茂雄引退試合をビデオに録画してことあるごとに見返してる。この時代にビデオ持ってるのすげー! 何かと孫の恒と野球ネタで話してるけど、昔はそういう人いたねぇ。

 

球団代表のもとにまた犯人から電話がきた。東京駅丸の内北口のコインロッカーの90番に証拠がある。広報課長(山田吾一さん)が確かめると、長嶋さんのバッグが入っていた。

 

昨晩、矢部と名刺交換していた広報課長は、熱烈巨人ファンであることを利用して個人として協力してもらうことにする。広報課長と一緒にいた若い新聞記者は大和田伸也さん。

 

矢部から左文字に電話が来て、刑事とバレないように捜査するように指示される。

 

名古屋と京都にしか止まらないひかり179号のはずが岐阜羽島駅で臨時停車していた。名古屋を過ぎて苦しみ出した女性を降ろすためで、近くの席で文句言ってたのが平泉成さんだった! 若い!

 

左文字は、新婚旅行をほっぽり出して岐阜羽島駅に向かうが、史子もあとをつけてきて捜査を手伝う。

 

球団代表に一人で5億円を届けるようにまた電話が来る。

 

刑事とは名乗らず捜査と続ける左文字と史子。

 

3話。大阪の新聞社が巨人の選手が行方不明だと気付き始めるが広報課長が秘密練習だとごまかす。

 

球団代表が、川崎まで現金を届けに行くが、駅の伝言板に木更津からカーフェリーに乗るよう指示された。車に5億円を5つの袋に分けて積み込む。

 

岐阜羽島の喫茶店ででっかい声で推理合戦してる左文字夫婦の話を近くの席で聞いてた平泉成さん! おい、油断し過ぎ。二人は大阪へ戻る。

 

岐阜羽島駅から病院に運ばれた女性は致死量に至らない青酸カリを飲んでいた。偽の住所を書いたり、さっさと退院したことから女性も犯人の一味である可能性が高い。

 

木更津に着いた球団代表は、自分の車にメモが差し込まれているのを発見した。自分の車から鍵をつけたまま降り、指定された車に乗ること。しかし、指定された車は盗難車で警官と揉めているうちに現金が積み込まれた車は走り去って行った。

 

球団代表は盗難車に乗っていたことでそのまま警察に連行かと思われたが、警官が巨人ファンで分かってもらったと広報課長と矢部の元に電話をよこした。時代だなぁ。

 

その日の大阪は雨で巨人阪神戦は中止。

 

左文字はトイレで何者かに襲われて倒れた。しかし、コブができたくらいですぐに復活。新幹線にいた長嶋さんに電話をかけた番号を調べてその部屋に行く。その部屋から岐阜羽島駅から選手の移動に使ったと思われるレンタカーも探り当て、生田(平泉成さん)にたどり着く。

 

平泉成さん(当時平泉征)は元プロ野球選手で今は生活コンサルタントという謎の職業。私服がチンピラ風味だけど、当時のプロ野球選手だとそんなに違和感ないかも?!

 

正式に警察に捜査要請した方がいいと矢部は何度も広報課長に言うが聞き入れてもらえない。

 

何度も何度も流れる長嶋茂雄の引退セレモニーと巨人ファンの熱い思い。巨人ファンでもないからここまでの熱い思いがあんまり理解できません。矢部警部の巨人アゲもすごいんだよ、いちいち。

 

遂に警察に捜査要請が出され、東京駅のそれぞれの改札を張り込みする。生田の乗ったタクシーを追う矢部警部。

 

しかし、タクシーから降車直後、生田は何者かに撃たれ倒れた。えっ!

 

4話。矢部警部と一緒に車に乗ってたのは、風間杜夫さんだった! 若っ!と思ったら駆けつけた刑事が小林稔侍さん!

 

生田の部屋に行くと、女性が首を絞められて死んでいた。青酸カリを飲まされた女性かな。どちらも仲間に口封じに殺された。

 

生田には高校野球トトカルチョで前科があった。一緒に逮捕された仲間も調べることにした。

 

岐阜羽島駅で騒ぎを起こして新幹線を止め、巨人の選手達を降ろして、用意したバスに乗せた。そして代わりに20〜30代の男達を集めて乗せ、新大阪で降りたあとは集団で食事をする。左文字が新大阪の駅ではシーンとしてたと言ってたのにえー?

 

生田が"じじぃ"と呼んでいた男・入江に会いに行った。西村晃さんは昔は悪役が多かったんだなぁ。水戸黄門のイメージがあったもので。この役は不動産業をやっているインテリっぽい感じだが、ヒトラーの書を愛読するちょっと不気味な感じもする。"じじぃ"ではなく、皇室に入江侍従がいたから、"入江"は"侍従"というあだ名だった。えー、単に見た目から"じじぃ"と思ったんだけど?!

 

矢部警部の長女・香苗がでっかい声で「巨人の選手が誘拐されたですってぇ?」なんて話すもんだから、息子の恒が心配して泣いちゃってる。

 

入江は、マンション前で一人で見張っていた史子を捕まえて縛って爆弾をセットして部屋を出て行った。ドアを開けられたら爆発する仕組み。左文字と府警の警官が駆け付けるが?!

 

最終話。冒頭は前回までのあらすじと長嶋さんの引退セレモニー。これ見るたび、涙が浮かぶ人も多かったのかな。

 

左文字はドアを開けようとする度に史子が反応することを不審に思い、ビルの外側から窓を打ち破って部屋に入って事なきを得た。

 

球団代表は事件の翌々日の15時にようやく記者会見を行った。しかし、報道はしないよう釘を刺す。

 

恒は公園で友達に「巨人の選手が全員誘拐された」と言うが、誰にも信じてもらえなかった。

 

15時過ぎ、甲子園に客が入り始める。中止にしようと考える球団側に矢部警部はもう少し待ちましょうと提案する。解放されてすぐ試合させる気?! みんな野球が好きなんです、ってそんなぁ。選手の体調はどうでもいいのか。

 

入江と共同馬主の3人が浮かび上がる。クレー射撃の名手、タレント崩れの男、高校野球のスター。クレー射撃の名手が人を撃つか? クレー射撃の名手・権藤は他の仲間も殺して、ゴルフバッグ片手に逃げたが、逮捕された。

 

左文字夫婦は選手達が監禁されてるのが高槻と当たりをつけ、草野球をしている子供達に選手探しを依頼する。えー! 子供達が危険にさらされないか?

 

「高つきホテル」に忍び込んだ子供達は、ホテルの一室でトレーニングしている選手達を発見した。合成だな〜。ドラマのための新撮はないのか。

 

ホテルにも爆弾が仕掛けられており、犯人達はライフルを手に見張っていた。左文字乱入で暴力に次ぐ暴力。警察官も駆けつけ、包囲した。

 

やっと選手達は解放された。それが17時過ぎ。そして普通に試合してるよー! しかも巨人が勝ってるって。王さん、ホームラン打ってる。

 

大阪で逮捕された入江は大のジャイアンツファンだと左文字達に告げて連行されて行った。

 

左文字はホテルのテレビで巨人戦を見て、思わず巨人を応援していた。二人の新婚旅行はこれから、みたいな終わり。

 

選手達がこのドラマのために撮ったようなシーンはなく、新幹線に乗ってる映像は本物だけど、移動してるのは首から下のスーツ姿で巨人のバッグを下げた姿とかでした。

 

左文字夫婦の新婚会話ウゼェ〜。水沢アキさんかわいかったけどさぁ。

 

昔の街並みや家を見るのが好きです。