徒然好きなもの

ドラマの感想など

【ネタバレ】失われた週末

2014年にWOWOWで録画した映画を観ています。

 

1945年 アメリ

 

あらすじ

売れない作家ドンは、本人や周囲の人々の懸命の努力も空しく、なかなか酒浸りの日々から抜け出すことができない。ドンは兄ウィックや恋人のヘレンの監視の目を盗んでは、アパートの部屋のあちこちにこっそり隠していたボトルから酒を隠し飲み、飲み代に事欠くと、メイドの給料にまで勝手に手をつけてしまうありさま。遂にアルコール依存症の矯正施設に担ぎ込まれたドンは、禁断症状から恐るべき幻覚と悪夢にさいなまれるように…。

1945年ということは昭和20年、終戦を迎えた年です。

 

ドンは、兄が酒を忘れさせるために週末に旅行に連れ出そうとするが、自分の恋人のヘレンと出かけさせ、メイドに渡す給料を横取りして、酒を買ったり、飲みに行ったり、兄やヘレンが心配しても全然意味がない。

 

バーで飲んでも女性からデートに誘われるくらいだからモテる人ではあるのでしょう。

 

ひとりオペラを鑑賞するが、出演者達がグラスを持って歌い踊ってるシーンを見て、酒を欲し、ついに幻覚が見えてきて序章で帰ろうとするが、コート預り所で女性ものの毛皮のコートを渡されて、結局幕が下りるまで待ち、女性と自分のコートを交換する…ってこれ、ヘレンとの出会いか。ヘレンは「タイム」で働くお嬢様。

 

コートのポケットに入れいてたウイスキーの瓶を落として割ってしまい、飲む酒がなくなり、ヘレンに誘われたパーティーに出かけた。しかし、そこはトマトジュースだけで我慢したとバーの店員に語っていた。

 

ホテルのロビーでヘレンの両親と会う約束をしていたが、近くにドンがいるとも知らずに悪口を言っているのを聞いたので、外から電話してヘレンを呼びだしてもらい食事を先にしてほしいと言って逃げ帰って来た。兄に断りの電話を入れて欲しいと泣きごとを言い、心配して訪ねてきたヘレンに兄は飲みかけの酒瓶を自分が酒を飲むんだとフォローするが、酔っぱらったドンが自分が酒飲みだと告白する。

 

大学時代は天才で全盛期が19歳だったドンだが、その後書いた小説はことごとく失敗した。そこから酒飲みになって、幻覚に悩まされてる…それが3年前と店員に語ってるけど、3年も付き合うヘレンスゲーな。兄は裏切り続けられても献身的。ヘレンより兄が辛いわ。

 

自分が以前かった酒瓶の隠し場所が分からなくなり部屋を荒らし、結局また酒を飲みに行く。隣のカップルの女性のバッグを盗み、トイレでお金を抜き取る。トイレでは黒人男性が手拭きを手渡してくれたりしてチップをもらっている。そういう職業もあったんだ。

 

トイレから出るとバッグを盗んだことを知られ、店からつまみ出される。警察に突き出さないのか?!

 

家に帰り、天井のライトが反射して酒瓶が映る。そこに隠したことを思い出し、取り出して瓶から直接飲み始める。お酒もお金も無くなったドンはついに作家の命ともいえるタイプライターを持ち出し、質屋へ向かう。

 

いざ、質屋にたどり着くも店が休みだった。近くにいた通行人は誰かが死んで休んでいると教えてくれた。ふらつく足で質屋巡りをするが、どの店も開いていない。ある店の前で、ユダヤ教の祭日で休みだと教えてくれた。アメリカで質屋をやってるのがユダヤ人ってことかな。

 

いつものバーに来て、酒をもらう。タイプライターをやるから酒を飲ませてくれと頼むがきっぱり断られる。

 

以前、デートに誘った女性の家を訪ねお金を借りに行く。怒っていた女性なのに、ドンのキスで態度急変。きっと酒臭いだろうにね。女性から5ドル借りたドンは女性の部屋を出た後、女の子とすれ違い、階段から転がり落ちてしまった。

 

目覚めるとそこは広い病室にたくさんのベッド。明らかに様子のおかしい人が並んでいて、依存症患者の病棟だと看護人の男に知らされた。アルコールの血中濃度が高くて運ばれた。廊下にも人がたくさん。退院の許可が出なければ外に出られない。

 

夜になると幻覚で大声を出す人が複数現れて、看護人たちが押さえつけ、拘束衣を着せて病室から外に連れ出す。隙を見て逃げ出すドン。パジャマにコートを羽織ったまま外へ出ていく。ドンの部屋の前で夜通し待つヘレンだったが、ドンは帰ってこなかった。

 

ドンは開店前から酒屋の前にいて店の主人が来ると、酒を強奪してまた家で飲み始めた。壁の穴から出てくるネズミ、部屋の中を飛び回るコウモリ。そのコウモリがネズミをつつき、壁から血が流れる…ドンが叫びまくり、大家さんがヘレンを呼びだし、ヘレンが部屋の前でドンの部屋に入ろうとする。

 

大家さんに合いカギで開けてもらい、部屋に入ったヘレンは何とか慰めるが、翌日、身なりを整えたドンはヘレンのコートを質屋に出し、ピストルと交換した。兄に遺書を書き、自殺しようとしたその時、ヘレンが部屋に戻ってくる。ヘレンは、コートを貸して欲しいと言い、ピストルを探そうとする。ヘレンは必死に説得する。

 

そこに、ドンのタイプライターを持っていつものバーの店員が来てくれた。あの店に行ったときにそのまま置いてきたのか。

 

書きたいことがあるはずよとヘレンが言い、ドンが吸っていたタバコを酒の入ったグラスに落とす。ヘレンの説得に自殺を思いとどまった。

 

ここまで献身的な女性いるー? 書きたいものないって言ってるのに、あなたには書きたいものがあるはずよ!は追い詰めることにならない?