公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意
昭和30年暮れ、「同居する」というおしん(乙羽信子)の提示した条件をのんで、仁(山下真司)と結婚した道子(田中美佐子)は、新婚旅行から帰って半日もたたないうち、仁にも黙って実家へ帰ってしまった。今まで縁もゆかりもなかったひとりの娘を家族として迎えることがこんなにも大変なのかと、おしんは情けなかった。そんな道子にふりまわされて、オロオロしている仁が、おしんには悔しく、腹立たしくもあった。
おしんの一連の行動は、お清に通ずるものがあるんだけど、おしん自身は気付いてないのかな?
朝一で道子を迎えに行った仁と朝一で田倉商店に来た仙造と道子。おしんは道子の思いを聞き、仁を想ってくれるのなら、もう何も口出しはしないと笑顔で言う(キャーッ逆に怖いよ)。こんな物分かりのいいことを言ってるけど、本心は全然違うのに飲み込んでるんだと思うと、おしんに同情する人も多かったんじゃないかな?
おしんもおしんだけど、道子も道子だと思うよ。できないならできないと言うのもいいけど、できないなりにやってみることも必要だと思う。おしんや初子目指せは無理なのは分かるから。
しかし嫁姑のことを語るけど、おしんより恒子さんの方がずーっと耐えてきたと思うよ。おしんの勝手な行動に振り回されてきたのは恒子さんだし。お産が二つ重なると片方が欠けるという言い伝えを笑い飛ばしたのは、さすがにドン引きでした(幾度となくこれまでのおしんの言動、行動は理解できませんでした)。
清廉潔白耐えるだけのヒロインだと思っていたから、ヒロインがすべて正しいと描き方をしないのはさすがと思います。人間らしいおしんだから面白いんです。
田倉商店は正月休みで、仁と道子はさっさとスキー旅行に行き、おしんと初子の二人きりの正月になった。禎は大学生なんだし、なぜ帰ってこない? 仁や道子があんなに名古屋に行ったり来たりしてるのに、名古屋の大学に行った禎は下宿かなんかだろうけど、尚更正月は帰って、ってならないのかな?
最後、みかんを食べるおしんと初子だったけど、昔のミカンは白い筋も取って、中の袋(内果皮)も食べないで出してたのを見て懐かしく思いました。以前、道子も練乳のかかったイチゴを食べてたけど、昔の果物は酸っぱかった。グレープフルーツは半分に切って砂糖をかけて食べてたし、トマトにも砂糖をかけてました。
それにしても初子がいないとどうしようもない状態だよ。だけど、現代パートだと別居してるっぽいし、スーパーともかかわりのない暮らしをしてるっぽいから、初子がこれからどこかのタイミングで家を出るのかな? 縁が切れたわけでもないけど、今みたいにおしんにべったりって感じでもないんだよねぇ。
それと道子も専業主婦っぽい感じというか仁と一緒に店で働いてる感じもしなかった。最近は初ちゃんがどうなるのかずーっと心配。