徒然好きなもの

ドラマの感想など

【ネタバレ】母の手紙

たまには朝ドラ以外の感想を。「おしん」を見るようになって、BSやCSもよく見るようになりました。昔の2時間ドラマたくさんやってるんだねー。

 

昨日は、「家政婦は見た」を初めて見た! なんとなく正義の味方っぽいイメージがあったけど、市原悦子さん演じる初期の石崎さんは仕事はしっかりするけど、積極的に立ち聞きしては、住まいにしてる家政婦紹介所に帰って見聞きしたことを話して、あれこれ推理してる下世話なおばちゃんでした。

 

 

どの作品も色欲に絡んでラブシーンもふんだんにあるけど、脂ぎったおっさんと若い女性とかおぞましい組み合わせが多くてそこは見たくなかった…。あ、私が見たのは、「おしん」の篤子が新聞記者やってるのを見ました。前田吟さんとのラブシーン有。

 

第3作「エリート家庭のあら探し 結婚スキャンダルの秘密」(1985年)

第6作「東京-ニューヨーク 超高層ビル買占め、名門出の若妻の危険な秘密」(1988年)

第7作「華麗な一族の怪しい秘密 財テクゲームの危険な落し穴」(1989年)

 

昨日見たのはこの辺でした。6作目なんてニューヨークロケ! 3作目が政治家、6作目が不動産、7作目が株と華やかな世界だけど、テレビ界自体も華やかだったんだなーと思わせられました。バブルの頃だしねー。

 

このシリーズでは定番らしいけど、石崎さんが最後に痛い目にあって終わり。

 

おしん」のお師さんのお店でも女性が肩寄せ合って生きていたけど、「大沢家政婦紹介所」は個室もあるけど、リビングでみんなで集まってあーだこーだ話してるのは楽しそうだと思いました。私はもう旦那さんや子供がいる家族より、女性だけのこういうコミュニティの方が憧れるなー。実際問題、私は性格的にそういう暮らしは無理だとは思うんだけど、憧れはあります。

 

 

と、まだ本題に入りません。市原悦子さんは好きな女優さんなので他の作品も見ようと思い、今日見たのは、1985年フジテレビで放送された「母の手紙」という2時間ドラマでした。

 

「旧家に嫁いでしゅうとめにいじめ抜かれ、揚げ句の果てに、夫が愛人に生ませた一人息子の透(田中健)を育てさせられた静代(市原悦子)。が、静代は透を溺愛する。やがて成人した透を、自ら選んだ娘・有子(永島暎子)と結婚させるが、そこから静代の凄まじいまでの嫁いびりが始まる。静代の死後、残された手紙によって、その裏に潜む真実が明らかにされていく」

 

市原悦子さんと永島暎子さんは、「家政婦は見た」の7作目でも共演してました。

 

これ、オチにはびっくりしました。「おしん」が83年でこの作品が85年。なんでこんなに嫁いびりばっかり…。80年代はお昼のワイドショーとか午後のワイドショーで嫁姑問題の再現ドラマよくやってた気がする。ねちねちした暗いやつ。

 

で、今日見てたら、私が散々嫌いだと思っていたせっかく作った料理をシンクにざんっと捨てるシーンがありました。監督も原作も男性みたいだけど、女性が自ら一生懸命作った料理を捨てるかねー。あと、この花嫌いと花をぐしゃっと捨てるところも嫌い。

 

有子も夫とはキャッキャッしてるけど、姑に対すると陰気な感じになります。怒られたり恥かかされたりだから委縮してしまうんですね。今ではあんなに生き生きしているおしんの佐賀時代を思い出しました。

 

息が詰まるような嫁いびり描写だったけど、一貫して息子は妻の味方をしていたし、一方母へのフォローもしていました。

 

しかし、静代が散々嫁いびりをされたのに、自らも嫁いびりをした理由とは…。静代は、若い頃父親のいない子を産んだ。その子供はすぐに取り上げられ、どこかに引き取られていった。その後、透の父と出会い、結婚。嫁いびりに耐えながら夫の愛人の子である透を溺愛して育てる。

 

時がたち、姑も夫も亡くなり、静代が気になっていた自分の子供のことを調べると、天涯孤独となっていることを知り、母とは名乗らずに知り合いとなり、透に紹介した。

 

結婚前はとてもよくしてくれた静代が豹変したのは、実の子ばかりかわいがる人だと思われたくなかったから、だそうで。時間がたって冷静になると、いやもっとやりようあっただろ? 自分が溺愛して育てた血のつながらない息子と自らが産んで手放した実の娘を結婚させるというのはよくよく考えてなくてもすごいことだけど、嫁いびりはなんかなぁ…納得できない。

 

だけど「家政婦は見た」といい、殺人がない2時間ドラマっていいなと思います。今もう2時間ドラマってなくなってしまったけど、殺人きっかけのドラマより心理的にじわじわ来るようなドラマが見たい。