徒然好きなもの

ドラマの感想など

【ネタバレ】フィールド・オブ・ドリームス

1989年 アメリ

 

あらすじ

広大なとうもろこし畑が広がるアイオワ州の、とある春の夕暮れ。突然不思議なささやき声を耳にした農夫のレイは、その声に導かれるように、自分の畑に小さな野球場を建設する。周囲の人からばかにされながらも、家族の協力で野球場が完成したとき、そこに現れたのは…。美しい風景をバックに、野球を通して、家族の絆と愛、信じることの大切さを描いた感動のファンタジー。名優バート・ランカスターの最後の映画となった名作。

2021.8.30 NHK BSシネマ録画。大して知りもしないくせにまた野球映画を観ます。

 

レイ・キンセラは1952年生まれ。3歳で母親を亡くし、元マイナーリーグの選手だった父が男手一つで育ててくれた。1974年 結婚。その年、父が亡くなった。妻のアニーが農場を買いたいと言い、36歳 農民になった。

 

しかし、ある時、トウモロコシ畑で「造れば彼がやってくる」と言う声がレイにだけ聞こえた。宣伝カーでもラジオでもない。夜中にも「造れば彼がやってくる」が聞こえた。

 

昼間、トウモロコシ畑で作業していても声が聞こえるようになり、幻のように球場が浮かんだ。父親のように何もしないでただ歳はとりたくない。野球場を造りたい。妻のアニーは理解してくれた。

 

翌日からトウモロコシ畑を潰し、球場を作り始めた。周りの住民がわざわざ車で見学してバカにした。

 

秋が過ぎ、クリスマスも終わり…球場を造ったせいでトウモロコシ畑が減って農場経営は苦しい。え、あの球場の他にもトウモロコシ畑あるんだ! どんだけ広いんだ。

 

ある夏の夜、ひとりの野球選手が現れた。1919年にブラックソックス事件で球界を追われたホワイトソックスの“シューレス”・ジョー・ジャクソンだった。最初はノック、次はレイが投げるとバンバン打ち返してきた。家の中からアニーと娘のカリンが恐る恐る出てきた。普通に見えるし、話せる。

 

だが、アニーが家に誘うと断ったが、また来ていいかと聞き、グラウンドの奥のトウモロコシ畑に消えて行った。

 

農場仲間?からローンも残っているのになぜ畑を潰したと責められるレイ。

 

しかし、夕方にはジョーの仲間たちが楽しそうに野球を始めた。レイとカレンで練習を見ていたが、レイとアニー、カレンにしかその姿は見えていなかった。

 

グラウンドでジョーたちを見送った後、「彼の痛みを癒せ」と言う声が聞こえ、テレンス・マンというかつて人気のある作家を探し始めた。野球選手を目指したこともある男で球場に招待してあげようと考え、ボストンに行こうと考えた。

 

レイはひとり車に乗ってマンを訪ねた。しかし、公人ではないからインタビューは受けないと拒絶するマンに必死に語りかけるが、部屋から追い出された。銃を忍ばせたふりをして言うことを聞かせようとしたが、逆に棒で殴られそうになった。

 

レッドソックス戦があるから観に行こうと誘い、観に行った。これは本物の試合か。今度は試合中に「最後までやれ」と聞こえた。電光掲示板の「アーチー・ムーンライト・グラハム」「ミネソタ州 チザム 1922年」をメモするレイ。

 

マンを送り届け、一旦車から降ろしたものの、マンも“声”を聞いていて、一緒にミネソタ州までアーチーを探しに行った。アーチーは野球選手として芽が出なくて医者になり、1972年に亡くなっていた。

 

ジョーは八百長疑惑があった男だったが、アーチーは真面目な男だった。夜、レイが散歩に出ると、アーチーの幽霊?と出会った。メジャーで1イニングしか出場経験がなかったが、望みを聞くと、一度メジャーの打席に立ってみたいと言った。

 

しかし、この土地を離れたくないというアーチーに一緒に行こうと誘ったが断られたという話をホテルに帰ってマンに話した。

 

マンとアイオワに帰る途中、若い野球選手を車に乗せた。名前はアーチー・グラハム。

 

14歳でテレンス・マンの本に影響を受けたレイは野球と決別し、17歳で家出。そこから父とは不仲のままだった。

 

夜。レイの車が到着するとグラウンドには試合できるほどたくさんの選手がいた。アーチーも加わり、試合が始まった。マンも含めて試合観戦する。

 

翌日、農場仲間と思ってたけど、アニーの弟が農場を売るように迫ったが、カレンは大勢の客が来ると言い、マンもカレンの意見に賛同した。レイは売らない決断をした。

 

しかし、アニーの弟が娘も変だと抱きかかえ、誤って座席からカレンを落としてしまった。新人のアーチー・グラハムは町医者の老人に姿を変え、カレンを救った。元の姿に戻れないアーチーはそのままトウモロコシ畑に消えた。

 

ジョーは今日はもう終わりだと言うが、マンだけを向こうの世界に誘った。マンはシューレス・ジョーの復活という本を書こうとトウモロコシ畑に消えた。

 

グラウンドにはニューヨークヤンキースのユニフォームを着た若き父の姿があった。ジョン・キンセラと名乗り、球場を作ってくれたお礼を言った。握手をして帰ろうとしたジョンをキャッチボールに誘ったレイ。アニーはキャッチボールを始めた2人のためにライトをつけた。球場の外には車のライトがたくさんついて長い行列ができていた。(終)

 

不思議な話だったな〜。最初は全然見えてなかったアニーの弟もカレンが介抱された辺りから見え始めたってこと? この街を離れたくないと言っていたアーチーのとこがなんだかんだよかったな。成仏すると消える!? テレンス・マンはどこ行った??

 

作家として返り咲くための布石で死んだわけじゃないという解釈を読むと、そうかあ〜とも思うし、影響されやすいです。結局、長い行列ができて、その人たちからお金も取れて借金も消えたというハッピーエンドでした。大勢の観客に見守れて試合をする往年の選手も観たかったな。

 


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【連続テレビ小説】マー姉ちゃん (23)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

ヨウ子(平塚磨紀)たちの学校生活が始まって数日。今度はマチ子(田中裕子)の元気がない。聞けば、東京のハイソな級友たちの中で浮いているようだ。買い物に出かけたマリ子(熊谷真実)は、帰りがけに上野の西郷さんの像を見に行き、マチ子たちにも見せて元気づけてやろうと思い立つ。マリ子が家に帰ると、先に教会から戻っていたはる(藤田弓子)が、ヨウ子がまだ帰ってきていないと言う。慌てて皆で手分けして探すのだが…。

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朝、ヨウ子が学校に出かけて行き、はるが見送る。

 

ヨウ子たちの新しい学校生活が始まって3日、4日とたちました。

 

玄関に戻ったはるがマチ子の靴に気付き、マリ子に声をかけた。マリ子が部屋に行くとマチ子が机の前に座っていた。

 

マチ子「だって『しぇ』って言うんですもの」

マリ子「『しぇ』?」

マチ子「うち、なるべくこのごろ学校でしゃべらんようにしとるんだけど『あなたって『しぇ』っておっしゃるのね』って昨日」

マリ子「誰が?」

マチ子「同じ組の子。うちのは『先生(しぇんしぇい)』って聞こえるって本当?」

マリ子「ばってしぇんしぇいがしぇんしぇいでどこが悪かとね?」

マチ子「あ~マー姉ちゃんもそう言うとる」

マリ子「あらそう?」

マチ子「だってさ華族様のご親戚みたいなのがいっぱいいてとにかく上品なんだけん」

マリ子「華族くらいのことで驚くことはなかばい! 福岡は馬賊の本場じゃけん! アハハハハハハッ!」

 

マチ子は学校を辞めてしまいたくなったと嘆くが、マリ子がはるが女学校だけは卒業するようにって言うに決まっとるから諦めなさいと言う。「何ね! 福岡じゃバッタんごと跳ねとったくせに。頑張れ、頑張れ!」と励ました。はるが入ってくると、慌てて玄関を出るマチ子。お母様には言わんでよとマリ子に言った。

 

これから教会へ行くというはる。「すまないわね。あなたのために東京へ来たのにこのところお留守番ばっかりさせて」

マリ子「それもまた楽しからずや」

はる「ああ、それからマチ子のことですけれど。『天は自ら助くる者を助く』。あの子は一番鼻っ柱も強いけれども一番甘えっ子なのよ。今が一番大事な時なの。あんまり同情した顔を見せてはいけまっしぇんよ」

昼頃までには帰ると出て行ったはる。

 

生活の激変にマチ子とヨウ子が調子を崩している中でマリ子一人がはつらつとしていました。

 

縁側に出てウグイスの真似をするマリ子。買い物ついでに上野の探検もしようと思いついた。

 

西郷隆盛像前。

マリ子の心の声「なるほど。これが銅像の犬か。よ~し、今度の日曜日にヨウ子を連れてきてやろう。マチ子は同情してはいけないから…。とはいえまたブーブーうるさいからやっぱり連れてきてやることにするか。じゃそういうことにしますからね、西郷どん

 

買い物かごに大根を入れたまま歩くマリ子。

マリ子の心の声「これが博物館か。とうとう来たばい。トミ子さん。これが日本のおへその美術館たい」

 

教会に行ったはる。福岡の西村司祭から手紙をもらっているという田中司祭からオネスト神父を紹介された。ジョージ・オネスト神父はイギリスから神のしもべとして来日。

 

神父「表を飾らず、富を全てに分かち合い、あなたは生きる信仰そのものだと聞きました」

はる「とんでもございません。それはきっと引っ越しの時に邪魔なものを教会へ寄付させていただきましたことでございますわ」

神父「ああ~そうですか。それはいけません」

はる「はあ?」

神父「教会はゴミ捨て場ではありません」

オネスト神父がはるの”邪魔なもの”を額面通りに受け取ったから、ゴミ捨て場ではありません、なのかな。

 

日本にポネをうずめるという神父に骨だというはる。

神父「あ~、そうでしたか。日本語、大変難しいです」

はる「いいえ、聞く者の心次第でございます。真心を持って語れば恐るるに足ることはございまっしぇん」

神父「あ…はい」

 

はるが遠来の宣教師と心清らかに語り合っている頃、マリ子もまた美の殿堂における名画との出会いにおなかのすいたのも時のたつのも忘れていました。

 

3時の時報

マリ子「あっ、いけん! こんな時間になっとる!」

 

マリ子が急いで帰ると玄関が開いていて、はるが帰ってきていた。はるも先ほど帰ったばかり。ヨウ子がまだ帰ってないことに気付き捜す。

 

はるも外に出ようとするが、ヨウ子が帰ってきたらかわいそうだと家にとどまるように言って捜しに出たマリ子。

 

母親の勘は正しかったと言えましょう。

 

ヨウ子は道をウロウロ。

 

マリ子が公園まで捜しに行って戻ってくるとマチ子も帰ってきて、マリ子を責めた。はるは線路の方を見に行き、マチ子にとどまるように言うが、結局マチ子も家を飛び出していた。

 

写真館の前。几帳面そうな店主?(山口崇さん)がヨウ子を見ていた。

 

はる、マチ子、そしてマリ子はげたの鼻緒が切れても捜し続けた。

 

ここは谷中の墓地。墓の通り一つ間違えただけでも迷子になりそうですが、実際、この辺りはお江戸の頃から寺の多い町でした。

 

酒田燃料店に駆け込んだマリ子はヨウ子のことを聞く。

太吉「ヨウ子さんがどうかなすったんですか?」←三宅裕司さんがやっとセリフをしゃべった! 見た目は全然変わらないなー。従業員の太吉、仁吉、三吉が手分けして捜し、足から血が出ていたマリ子をウメやさよに手当てするように言う。それでも出て行こうとするマリ子を止めるウメで明日に続く。

 

地方者としては方言のこと、軽い気持ちで言うのかもしれないけど言われるの嫌だな。

【ネタバレ】ミスター・ベースボール

1992年 アメリ

 

あらすじ

ニューヨーク・ヤンキースのスター選手ジャック・エリオット(トム・セレック)は、成績不振と度重なる不祥事によりトレード通告を受け、中日ドラゴンズに移籍することに。最初は日本のスポーツ慣習に拒否反応を示し、監督とも対立するが、やがて新天地の良さに気づき始める。

2021.8.28  BSトゥエルビ録画。

 

スポーツとして特別好きなわけでもないのにどういう訳か野球を題材にした映画やドラマが好き。以前も「ROOKIES」のドラマでは原作を読んだこともないし、特に誰かのファンという訳じゃないのに事前番組やメンバーがバラエティに出てるのまで見まくるほどハマってたな〜。続編匂わせ最終回だったから映画は行かなかったけどね。

 

メジャーリーガーのジャック・エリオットは試合で打てなかった夢から覚めると金髪美女が隣に寝ていた。

 

スピード違反や美女との乱交で芝刈り機のCMも降ろされた。4年前はワールドシリーズの最優秀選手になるほどの選手だったが、中日ドラゴンズにトレードされた。

 

ジャックの通訳・西村洋次は「おしん」でお加代様の息子の希望の青年時代を演じた塩谷俊さん。英語ペラペラだったのか。記者会見で日本をバカにしまくった発言をうまーく訳す。

 

選手たちのロッカールームに靴を脱がずに入って行き注意された。先輩助っ人外国人選手のマックス・デュボア(愛称ハマー)は日本になじんでいる。内山監督は高倉健さん。みんなと一緒に練習しろと注意され、ジャックはめちゃくちゃなストレッチをする。

 

助っ人外国人の集まるバーでジャックは仲間から西村がジャックの発言を随分変えていることを知り、西村を責める。日本人が不快になる表現が多いから、ジャックの顔を潰さないためにも言ったと言うが、余計なことをするなと怒った。

 

ヒロ子という美女と知り合うジャック。

 

中日vs大洋

日本のプロ野球との違い(応援含め)に驚く。客席でラーメン?うどん?を食べるとかトランペットの演奏とかアメリカから見ると奇異に映るのかな。延長15回4対4の引き分けで終わり。

 

巨人戦。バントを命じられたジャックは指示に従わなかった。試合後、内山監督が球団関係者に頭を下げていた。監督の指示に従わなかったことで罰金5万、器物破損で1万円の罰金が命じられた。1万円多く渡し、次の分だとまた暴れた。

 

ヒロ子と神社でお参りするジャック。それにしてもジャック役の人(トム・セレック)はでっかいなあ〜。大学時代はバスケットボールで活躍…なるほど。193cm。

 

広島戦。ジャックがキャプテンの向井にイタズラして内山監督は怒る。さらに敵と乱闘になった時、西村を突き飛ばして失神させた。ジャックは出場停止。

 

ヒロ子が実家にジャックを連れて行った。ヒロ子の祖父は浜村純さん。父が内山監督。父親が内山と分かって言い争いになるが、祖母がジャックをもてなすために食事を用意してくれたと引き止めた。出されたものは、そうめん。みんながズルズルすするので、ジャックもヤケになって口いっぱいに頬張ってすする。わざわざ麺類出すなよ。

 

内山監督とヒロ子が言い合いになり、内山監督とジャックが話をする。

 

内山監督とマンツーマンで練習。それを見ていたチームメイトたちも一緒に練習するようになった。

 

ジャックはヒロ子に謝り、花束とフランスのシャンパンを渡した。

 

ジャックはミナサンニアヤマリタイデスと日本語で言った。途中から内山監督はずーっと英語だね。

 

ジャックは高圧的な態度の内山監督にもっと自由にやらせたらとアドバイスする。野球は仕事だと内山監督が言えば、子供の頃、仕事と思ってやってたか? 選手生命は短い。もっと楽しめとジャック。

 

ドジャースの助っ人に戻ってくれとエージェントから連絡をもらったジャック。隣に寝ていたヒロ子は自分のことばかりと怒った。

 

優勝争いをするくらい強くなった中日ドラゴンズ。巨人戦。ジャックのデッドホールをきっかけに乱闘が起こった。「打て」と指示を出した監督に対し、バントを決めて勝利をもたらしたジャック。

 

優勝パーティー。マックス・デュボアがドジャースに呼ばれた。ヒロ子の部屋を訪れた内山はジャックときちんと話をするよう言った。

 

春季キャンプ。後輩に指導するジャックと客席にヒロ子の姿があった。(終)

 

日本の描写がリアルなのかもしれないけど、やりすぎな感じもあって、んー微妙。ヒロ子も他の女と違うのよ的なことを度々言うけど、ん〜…。客席いっぱいで試合の迫力はあったと思います。

 

それとBSプレミアムやCSの映画ばっかり見ていたせいか途中に挟まるCMがウザかった〜。一気に気分が削がれる。

 


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【連続テレビ小説】マー姉ちゃん (22)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

マチ子(田中裕子)たちの学校の始業式の日。保護者として参加しようと着飾るマリ子(熊谷真実)だったが、ひょんなことから留守番することに。久しぶりに時間がとれたマリ子は、トミ子(村田みゆき)に手紙を書く。手紙に、ヨウ子(平塚磨紀)の元気がないことを書いていると、ウグイスの鳴き真似をしながら植木屋の息子・栄一(江戸家小猫)が訪ねてきた。その色々な鳴き真似を見ているうちにマリ子はあることをひらめいて…。

4月に入っていよいよ今日から新学期です。

 

マチ子は編入する学校の制服に着替えていた。マリ子も赤い晴れ着姿。マチ子は山際高女3年生に編入。名目上はマチ子の保護者のマリ子だが、乗り換えもたくさんあるから始業式が終わるまで勝手に帰っちゃいけんよとマチ子に釘を刺されるマリ子。

 

人形を抱いたままのヨウ子だが、学校に着いたらはるに渡すと話がついていた。ヨウ子はマチ子の6学年下の小学3年生かな。人形を一人きりにしておくのがかわいそうだというヨウ子。出かける前に家族みんなでお父様にお祈り。

 

玄関を出るとウメもよそ行きの着物を着てきた。ヨウ子の入学式に行くという。

ウメ「根岸小学校っていったらあんた下町の学習院っていってね、こりゃ結構な学校でさ」

ウメがついてくると聞き、はるは戸惑う。

 

ウメ「いやね、あのこれまでだって私はお宮参りだって何だって、みんな人さんのをね指くわえて、こうやって見てるだけなんだもの。奥さん、お願いしますよ。今日はひとつ私もかわいそうだと思ってね、つれてってくださいましな」

コメディとして描かれてるけど、さよさんは万事こうやって嫌味言われてたんじゃとかつい思っちゃうね。はるはそういう事情ならとウメと一緒に行こうとした。

 

そこに来たのは花江。ヨウ子にははるがついていくから、花江がマチ子についていくのだと言う。

花江「保証人も岩村がなっておりますし、せめてこれぐらいのことをさせていただかなければ、私の義姉としての務めが果たせません。これだけはお任せくださいませんと立場がございませんもの」

 

はるはマリ子に留守番を言い渡した。

マリ子「そういうわけで博多を出発以来、今日初めてのんびりできる時間が取れ、こうしてトミ子さんにもお手紙をしたためています。東京は親切で面白い人たちに会えてマチ子も私も目下、大変気に入っていますが、いろいろな人に会い過ぎたせいかヨウ子が今のところちょっと元気がないのが気になります。多分、刺激が強すぎたのでしょう。でも長女として戸主として私が十分に気を付けてやるつもりですからご心配なく」

 

回想

トミ子「東京行きんしゃい。あんたのためにはそれが一番たい。うちはお母さんを尊敬するよ。そのかわり石にかじりついてでも立派な女流画家にならんといけんよ。つらいことがあったらここば思い出してうちの名ば呼びんしゃい。あんたが困ることがあったら親が何て言おうといつでん飛んでいくけん」

マリ子「ありがとう、トミ子さん」

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東京行きを初めてトミ子に話した時だったかな。

 

マリ子「さて憧れの美術学校ですけれど、もちろん今年は間に合うはずもなく、もう少し今の暮らしに慣れてきたら美術館を見学し母がよい先生を探してくれると申しますのでその方はすべて任せてあります。今寂しいことといえばすぐそばに海が見えないこととトミ子さんがいないことです」

 

外でウグイスの声が聞こえ、この家に梅の木が生えているかと見にいくと植辰の息子・栄一が来ていた。あまりに貧弱な庭だからお好みの木でもあったら植えて差し上げてと大造から注文を伺ってこいと言われてきていた。

 

マリ子がウグイスの声が聞こえたというと、栄一が目の前でウグイスの鳴き真似をした。カラス、小鳥、フクロウ、ハトの鳴き真似を次々してみせた。

 

栄一「おやじがね本業が植木屋ですけど器用でこういうまねをやるんですよ。それでね、僕もいつの間にか覚えちゃったってわけで。まあ人様に喜んでもらうのは好きな方だから」

マリ子「じゃニワトリできる?」

仕事が終わったらヨウ子に見せてほしいとお願いした。こうやって本業披露してたとは。

 

そしてその晩

 

・ニワトリのオスのやつが夜明けに時を告げるとこ

・元気のいいやつがけんかするとこ

・ヒヨコ

・メスのやつがタマゴ産むとこ

と一通りニワトリネタをするが、ヨウ子にニワトリネタだけを何度もせがまれた。

 

哀れ植辰のせがれはこの晩、何十回、時を告げては卵を産まされたことでしょうか。

 

マリ子は栄一にお礼を言って帰した。

 

「一難去ってまた一難」というほどの災難ではないにせよ、ここにまた一人、元気のなくなったお代わりがいました。

 

マリ子が台所担当、マチ子が布団を敷くことになっていたが、マチ子は机に向かってぼんやりしていた。福岡の入学式ではガラスを3枚も割ったことがあるマチ子にまた何かやらかしたのか聞くと、「上品すぎるとよ、みんなが」と畳に仰向けになった。

 

マチ子「お上品すぎるとよ。しゃべることもすることも」

マリ子は笑い飛ばす。

マチ子「みんなバタバタ歩かんし『何々あそばせ』って言うとやもん」

 

東京の女学校でマチ子は生まれて初めてコンプレックスという感情に遭遇したのです。

 

マリ子はお母様がきちんとした標準語を使いなさいと言ってたでしょうと言った。マリ子が姉さんぶって布団を敷こうとすると、マチ子が自ら布団を敷き始めた。

 

女学校3年というと、もうあぐりは結婚してたかな。そう考えるとすごい。

【連続テレビ小説】純ちゃんの応援歌 (26)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

速水(髙嶋政宏)が家に来て英語を教えてくれることになって、急いで家の掃除をする純子(山口智子)。速水を交えて食卓を囲み、速水にアメリカに戻ったら何をするつもりかと聞くと、カメラマンになりたい、と言う。英語の勉強が終わり、静尾(押谷かおり)たちを送って帰る速水になぜかいらつく純子。探していた速水の祖父の墓が見つかり、それを静尾が案内すると、それが面白くない純子は、今夜は家が使えないとうそをついて…。

純子は帰ってくるなり、玄関の脱ぎ散らかしたげたや草履を片づけ、家の中でバットを手作りの木彫り(!)していた昭や雄太が出した木くずを外に掃き出した。

 

純子「もう~ワヤにして」…散らかして、みたいな?

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秀平が家に来ると言い、「汚うしてたら笑われてしまうやん」とひとりバタバタしている。布団で寝ていた陽一郎も体を起こし、あきには急に「速水さんのご膳あるやろね?」と言って慌てさせた。

 

秀平「こんにちは」

純子「速水さん、来はった。どうぞ!」

陽一郎は純子の様子を笑って見ていた。

 

英語教室の前に夕食。

恭子「速水さんはアメリカではどんなもん食べてはったんですか?」

秀平「アメリカで? 毎日肉と豆、玉ねぎとジャガイモ」

昭「毎日肉?」

秀平「そのかわり靴の底みたいに硬いやつね」

昭「靴の底でもええから肉食べてみたいな~」

 

陽一郎が秀平にアメリカに帰ったら何をするつもりか聞くと、秀平はカメラマンになりたいと話した。お金を貯めて写真の学校に入るか誰かの弟子になって勉強しようと思ってる。世の中の真実を見つめる力が写真にはある。

 

純子はこの先どうするのか何も考えてないのはうちだけというと、恭子は宝塚、昭は野球の選手とそれぞれ夢を語る。雄太は分かんねえと答え、純子はうちと一緒だと笑う。

 

金太郎たちが川で魚を獲っていると、つり橋を小百合が通りかかった。昭の家で速水に英語を習うという。静尾と小百合は姉妹だったんだねえ。髪型とか似た感じ。

 

速水秀平の英語教室

秀平「ハウ アー ユー?」

純子・静尾・小百合「アイム ファイン サンキュー。ハウ アー ユー?」

秀平「アイム ファイン トゥー」

あきがお茶を出し、繰り返し。

 

陽一郎の布団のそばにいる昭と雄太。一緒に英語を習えばいいのにと言われても「チンプンカンプンで全然分かんないよ」と雄太。

陽一郎「フフッ、外国語の一つや二つ覚えんとあかんような時代が来るぞ」

昭「頭痛うなるわ」

 

小野家を覗いている金太郎

純子「ハウ ドゥ ユー ドゥ? マイ ネーム イズ ジュンコ オノ。アイム プリーズド トゥ ミート ユー」

金太郎「マヨネーズ?」

 

牛山家。金太郎が田丸に英語を習いたいと言いだしたと聞き、驚くもも。

うめの娘がきんとかき。きんの娘がもも。ももの息子が金太郎。かきの息子が田丸。ももと田丸はいとこ。で、いいんだよね? 出て行ったという田丸の妻はさぞ居心地悪かったろうと思います。

 

田丸が知ってる英語は「サンキュー」のみ。

きん「おばあちゃんも知っとらよ」

金太郎「ほんまか?」

きん「グッツバイやろ。そいからカメカメ エブリポイ」

かき「ああ、ああ、ラジオでやりよるやつやらよ」

きん「何の意味か分からんけどよ。フフフフフ」

 

金太郎は英語教室を覗いて自分のことを「マヨネーズ 金太郎」と言うのだと家族に教えた。マヨネーズ=私の名前はという意味だと言い、一人一人マヨネーズをつけて言った。

うめ「後でカンの虫の薬のまいといた方がええのちゃうんか?」

 

英語教室は終わり、静尾たちが帰ろうとしていた。

秀平「じゃあ僕、静尾さんを送って帰る」

小百合も一緒だから送ってもらわなくてもいいという静尾に、危ないと思ってるわけじゃないけど送らないと気が済まないと秀平が言った。13か14の時、同じ歳のガールフレンドが出来てデートし、映画を観てそのまま送らずに帰したら、翌日、ガールフレンドの母親に家まで送り届けてもくれないような男の子とはつきあわせるわけにはいかないと言われた。

 

どんな子だったか静尾に聞かれると、アイリッシュの栗色の髪の毛をしたかわいい子だったと話した。「日本の男性はいつ目覚めてくれるんやろね」と感激した様子の静尾。3人で帰っていった純子に面白くない様子で家事もガチャガチャ。

 

興園寺家。竜神村に使いに行っていた純子が帰ってきた。純子が不在の間に静尾が来て、秀平のおじいちゃんのお墓が眠り谷ではなく、有田郡の巡り田であることが判明。静尾が案内すると言って二人で墓参りに行ってると知った純子はショック。秀平は父の遺髪をお墓に供えた。

お、「澪つくし」の久兵衛たちが住んでた湯浅の近くだ。

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ぼんやりしていた純子は帳簿の計算が間違えていることを清彦に指摘された。清彦=生瀬さん声は全然変わりないなー。秀平と静尾が帰ってきた。純子は興園寺家を出て行く静尾を追いかけ、「秀平さんのおじいちゃんのお墓のこと、何でうちに教えてくれへんかったの」と聞いた。純子がお使いに行っていたからだと静尾が答えても、何で一緒に行ったの? 今日でなくても…と追いすがった。

 

一刻も早くいきたいと言ったのは秀平で、静尾は道案内。「あかんかった?」と聞く静尾は結構優しいと思う。英語教室で会おうという静尾に父の調子が悪いと言ってしまう純子。静尾はじゃあうちに来てもらうと興園寺家に戻っていった。親しそうに話す様子を陰から見ていた純子。

 

これはねえ…これはちょっと…。これはないんじゃないでしょうか? ねえ純子さん。

 

画面には「次回は29日(金)放送予定」と出て、これはねえ…これはちょっと…。これはないんじゃないでしょうか? ねえNHKさん。と言いたくなりました。

切実に毎日1話ずつでも休止しない枠を当ててほしいものです。じゃなかったら週一で1時間半まとめ放送するとか。この状態で待つのは辛い。

【連続テレビ小説】純ちゃんの応援歌 (25)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

新学期。純子(山口智子)は雄太(高岡俊広)に新しい鉛筆を渡し、昭(岩芝公治)にも同じく新しい鉛筆を渡す。登校すると、金太郎(新田勉)からいじめられる女子を助ける雄太。雄太は満州で陽一郎(川津祐介)から数学と国語を教わっていて、先生の国語の質問にもクラスで唯一答える。その夜陽一郎は皆の前で、あらためて雄太を養子にしたいと言う。あくる日、興園寺家で純子が仕事をしていると、静尾(押谷かおり)が来て…。

新学期の朝。恭子は学校に行き、昭と雄太は宿題をしていた。子供たちを微笑ましく見ていた陽一郎は新聞の求人広告を見ている。そうそう、雄太は坊主頭になってました。今までのはカツラだったんだね。

 

あき「さあさあそろそろあんたらも学校行かんと」

昭「大丈夫。お母ちゃんが学校行かんかったら始業の鐘、鳴らんもん」

陽一郎「ハハハハ」

 

純子は雄太を呼んでお祝いとして新しい鉛筆を渡した。「なあ僕のは?」という昭にいったんはないと言っていた純子も昭に新しい鉛筆を渡す。

純子「優しいなあ、お姉ちゃんは」

昭「優しい、優しい! お姉ちゃん、ほんま優しいわ!」

 

9月1日 新学期。林雄太も今日からは昭と一緒にすぐ隣の小学校に通うのであります。

 

小百合のげた箱に大きなカエルが入っていた。金太郎が入れたもので、嫌がる小百合にカエルを近づける。昭が小百合をかばい、雄太が外にカエルを投げた。金太郎は雄太にげた箱ないぞと言いつつ「ああ、おもろかった」と言ってその場を去った。金太郎は全面的にいい奴ではないんだろうなー。「あぐり」の尚久みたいに。

 

雄太は竹中先生、久助と教室に入って来てみんなに紹介された。

 

久助「さあ校長先生からお願いがあります。この林雄太君はみんなも知ってるいるとおり、今年の夏、小野昭君とのお父さんと大変な苦労の末、満州から引き揚げてきました。お父さんを早くに亡くされ、お母さんも今まだどこにおられるか分かりません。そんなことで今は小野昭君のうちに一緒に暮らしています。みんな是非とも仲良くしてあげてください。校長先生からのお願いはこれでおしまい」

今の時代だと個人情報ペラペラしゃべらないで~となるのかな。私も小学生くらいの時に家族構成とかみんなの前で発表した覚えがあるな。

 

先生が黒板に書く。

二學期の目標

鶏口トナルモ

牛後トナル勿レ

 

先生が読める者はいないか問い、雄太が手を上げて答えた。

雄太「牛のように大きなものの尻尾につくよりも鶏のように小さくても口になる方がいいということです」

人の後ろにくっついていくよりもどんなに小さくてもいいから人より優れたところを持とうということ。

 

教室の廊下の窓から授業の様子を見ていたあきは雄太が堂々と答えるのをほほえましく見て去って行った。

 

校長室に来ていた陽一郎。ふっくらして血色もよくなったと久助は言う。陽一郎は久助から預かったミットを雄太にあげたことを報告。久助は笑顔で「ええがな、ええがな」。久助も預かっていたグローブを昭にあげたと言って笑い合った。押入れの中にしまい込んでおくよりグローブもミットもそっちの方が喜んでいると久助は言った。

 

昭と雄太が校庭でキャッチボールを始めた。それを見る陽一郎と久助。雄太に国語と数学は満州で教えたという陽一郎に「心配することない。大丈夫、大丈夫」という久助。金八での上林先生は英語の先生だったか。

 

夜。風呂に入っている昭と雄太。

陽一郎「みんなにも相談があるんや」

そういうと家族が茶の間に集まった。

陽一郎「昭と雄太はそこに座れ」

昭「何?」

陽一郎「雄太のことや。僕は今でもできたら雄太をうちの養子にしたいと考えとるのや」

あき「ほんなら私が伊那谷行ってきましょか。親類の方の同意があったらええっていうことでしたさかい」

陽一郎「うん、僕もそう思うたんやけどな、もうちょっとの間、今のまんまの方がええんやないかなとも思うのや。雄太のお母さんのことがはっきりするまでは籍もこのままの方がええと思うし。小野雄太にするゆうことはいつでもできるゆうことが分かったんやからな。雄太はどない思う?」

雄太「…」

陽一郎「みんなはどうや? こういうことは雄太が目の間におったら言いにくいかもしれんけど僕はわざとそうしとるのや。隠し事なしでお互いがほんまのところを承知して決める。これが一番ええと思うのや」

雄太「僕は陽さんの子供にしてもらえたらうれしいと思う」

陽一郎「そうか」

純子「そやけどもしうちが雄ちゃんのお母さんやったら、どないな事情があるにせえ、やっぱし雄ちゃんを捜すやろと思うねん。せやさかいうちはお父ちゃんに賛成や。ひょっとしてお母さんが帰ってきはったらそん時は話し合うて雄ちゃんの一番したいようにしたらええと思うねんけど」

あき「ほんなら来年雄ちゃんが中学校に上がる時にもう一度考えるということでどうですやろ?」

陽一郎「ああ、それがええかもしれんな。雄太、それでどうや?」

雄太「うん」

陽一郎「ただし純子も恭子も昭も今日からは雄太をほんまのきょうだいやと思うてほしい。雄ちゃんという呼び方もやめて『雄太』と呼び捨てにしてほしいと思うのや。雄太も昭を『昭』と呼び捨てにしてほしい。う~ん、純子と恭子は『純子姉ちゃん、恭子姉ちゃん』でええやろ」

雄太「じゃあ陽さんとおばさんは何て呼んだらいい?」

あき「それは…今までどおりでええのと違うか?」

陽一郎「雄太は何と呼んだらええと思う?」

恭子「お父ちゃん、お母ちゃんと呼べる?」

雄太「いいよ。でもすぐに言えるかな…」

あき「無理に言わんでもええけど、せやけど私は雄ちゃんにお母ちゃんって呼ばれたらどんなにうれしいやろね」

陽一郎「ほなそういうことにしよう。みんな仲ようしてや」

一同「はい」

何と真面目な家族であろうか。しょっちゅう隠し事や勘違いで話が進んだ「あぐり」とは大違い!? でもそっちはそっちで楽しかったのよ、私は。ツイッターの感想を読むのは今回は楽しいけど、未だに「あぐり」を引き合いに出す人はナンダカナー。秀平の祖母が「あぐり」だったから思い出す人もいたんだろうけど。隠し事や勘違いを自分が騙されてる!と怒りを感じる人が多くなったのかな。

 

静尾が興園寺家に来た。一緒に速水に英語を習おうと言ってきた。製材所に行って秀平に了承済み。今夜からでも興園寺家の部屋を借りようと思っていて、つやに部屋を貸してほしいと頼んでほしいと言われ、純子は興園寺家の部屋を借りるのは悪いと家でやろうと言いだした。

 

純子の胸にさざ波が立ちました。女学校の頃からの親友だった静尾が自分に断りもなしに秀平に接近したことが何となく面白くなかったのであります。

 

興園寺家に帰ってきた秀平に今日からうちで英語教室をやると言った純子。秀平もあっさり了承。秀平も純子に好意は持ってるだろうけど、別に正太夫みたいにぐいぐい来るわけでもなくあっさりした態度だね。

【連続テレビ小説】マー姉ちゃん (21)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

引っ越してきたばかりの磯野家の様子が気になるウメ(鈴木光枝)。大造(河原崎長一郎)に、棟梁(森幹太)たちが世話に行っていると言われるも構いにいきたくてウズウズしている。当のマリ子(熊谷真実)たちは昨日の騒動のこともあって、すっかり眠り込んでしまい、一家そろって遅めの起床。そこへ、大造からの言いつけで植木屋の植辰(江戸家猫八)たちが片付けの手伝いにくるが、気が付けば大宴会が始まってしまい…。

酒田家。ウメが食事を終えるとすかさず嫁のさよが湯呑みにお茶を入れる。

ウメ「どれそろそろ様子見てこようかな」

大造「そういうの『年寄りの冷や水』っていうの。今日は植辰や下谷の棟梁に声をかけてあるんだ。おっ母が行ったところでタンスを動かすわけにはいかねえだろ」

ウメ「私はね魚屋、八百屋、乾物屋、豆腐屋、肉屋のいい店を教えに行くんだよ。植辰や下谷の棟梁が何でお前、米みその目利き、買い方が分かるんだい」

大造「それにしたって向こうさんは疲れてるんだよ。床が変わって眠られなかったてぇことだってあろうじゃないか。ねっ?」

しおしおの顔(わかりづらい)になるウメ

大造「だから今日は連中にもゆっくり行くように言ってあるんだよ。年ばっか取ってるくせにどうしてそこんとこが分かんねえんだろうなあ」

 

大造の見通しは正しかったようです。

 

はるは目を覚まして懐中時計が10時半だったので、まだ1時間も寝てないと勘違いしたが、雨戸から光が漏れてるのを見て、昼の10時半だと気付いた。マリ子たちも起き出した。12時間も寝たせいで体の隅々まで力が蘇ってきたみたいと晴れ晴れした表情のはる。

 

そうでしょう。当時の女学校の教科書に主婦は9時に寝て5時に起きるものと書いてありましたからね。

 

4人で朝食の準備。

マチ子「お母様、仏様にあげるお茶わんがどこへしまってしまったか分からんとです」

はる「それじゃあ今日はあのお小皿で勘弁していただきなさい」おこざら!

 

朝食をいざ食べる前にはるのお祈りの時間。日暮里のおばあちゃまへの感謝の祈りをする。朝食に戸惑わないように全部用意してくれた。世話好きなんだね。

 

マチ子「だってお嫁さんにはすごいことずけずけ言うけど本当は親切らしかしね」

マリ子もなんとなくかわいいと言い、仲良くなれそうだと笑い合う。どんな方々も愛せよというはる。キヨもずけずけ言う人だった…とふとおしんを思い出す。

 

時報がなるたび、ソワソワするウメに

大造「ああ〜好きにしなよ、もう。目障りでいけねえや」

ウメは小さな風呂敷包みを持っていそいそ出かけて行った。

 

マリ子たちは父の肖像画を飾るため釘を打とうとしていると、庭から大工の定次郎と弟子2人が縁側から入ってきた。道具箱を思い切り窓にぶつける弟子。すぐ釘を打ってくれた。そこへ玄関に植辰と息子の栄一、ウメがきた。植辰はいつもウメを梅干しと影で言ってるらしい。

 

ウメをおばあちゃまと呼ぶマリ子に

植辰「たらちねだね、この家は」

マリ子「いいえ、磯野です」

“たらちね”という落語があるんですね。知らなかった。言葉が丁寧すぎたことから起こる滑稽話。

 

夕方5時過ぎになっても帰ってこないウメにイライラする大造。

 

磯野家では棟梁、植辰にもウナギを取ったが、あっしら職人が床の間付きの座敷で頂くなんざと遠慮したが、「皆様のおかげでこれだけ片付いたらんですから、どうぞ」とはるは気にしない。マリ子やマチ子もお腹がぺこぺこで動けないと言って、若いものに示しがつかないといっていた棟梁をおさめた。

 

ウメはご祝儀だと言って棟梁たちのテーブルに一升瓶を置いた。梅干しババア…昔は遠慮がないよね〜。

 

そうです。閑静な所だけに引っ越しそばは「向こう一軒片隣」でしたが無事に配り終え、植辰たちの協力で磯野一家は明日から曲がりなりにも生活していける状態に収まったのです。

 

お江戸のウナギと上方のウナギの違い。上方ではまむしという。お江戸のウナギは背中から割いているが、大阪は腹から割いている。上方は着道楽、食い道楽。江戸では侍がたくさんいてたとえウナギでも腹を割くのは験が悪いので背中から割くようになった。

 

定次郎「けっ。『講釈師 見てきたような うそを言い』ってな。まだ上方ものぞいたことがないくせに」

しかし棟梁もまた箱根の先の風に当たったことはない。

 

ヨウ子「ここはお江戸なの? ここは東京じゃなくてお江戸だったの?」

お江戸も東京も同じだとはるは言う。ウメも東京のこと、昔はお江戸だったと説明した。

ヨウ子「じゃこの人たち昔の人?」

植辰「あらあらあら、やられたな、こりゃ。ええ? 『江戸っ子は宵越しの銭は使わねえ』なんてね、いまだにガンガンやってるからよ。今のご時世の人から見たらこいつは昔の人に違えねえや」

はる「それでよろしいんですのよ。その精神こそ神の御心です」

植辰・棟梁「へっ?」

 

8時前。大造イライラ。

 

ウメ、植辰が歌う浪曲

♪何の因果か 植木屋になって

ミ〜ン ミンミンミンミ〜ン!

 

植辰の蝉の鳴き声にヨウ子喜ぶ。

 

♪松にとまって ないている

 

マリ子、マチ子も拍手を送り、次はかっぽれ。

 

♪チャチャチャチャ チャチャチャチャ

チャチャチャ チャンチャン

かっぽれ かっぽれ

甘茶で かっぽれ

沖の暗いのに 白帆がサ 見ゆる

ヨイトコリャサ

 

いやはや大宴会にはなりましたが

 

ついに大造が来て「おい! いつまで何やってんだ、お前たちは!」と玄関から怒鳴りつけた。

ウメ「お上がりよ」

大造「バカ野郎! ご婦人ばかりのお宅だぞ。今何時だと思ってんだ!」

はたウメはしおしお顔。ほんとに表情が面白い。マザコン息子かと思いきや、結構強く言うんだよね。植辰や棟梁は小さくなって外に出て行った。

 

マリ子、マチ子はかっぽれを歌いながら後片付けをした。

 

変な者同士、波長が合うということもあるようです。

 

朝から贅沢な芸を見せてもらって楽しかったなあ。こういうのがあるから話が進まないとか展開が遅いとか思わないんだよね。

 

棟梁の森幹太さん

peachredrum.hateblo.jp

この映画では警察署長役。戦争の従軍経験を話してた人か〜。